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最新版:Shopee海外配送サービス完全ガイド!物流トラブル回避のコツも解説
2025.05.02
海外に向けて販売を行う越境ECでは、スピード感のあるスムーズな商品配送が成功の鍵を握ります。また、顧客満足度の高いショッピング体験のためには、物流トラブルもできるだけ避けたいもの……。
本記事では、最新のShopee海外配送サービスの特徴とメリットや2025年1月にリニューアルされたばかりのSPS(Shopee Pertner Service)について紹介します。また、配送遅延などの物流トラブルを回避するコツも解説していきます。
購入者からの満足度を高め、効率的で安定した海外配送を実現しませんか。Shopeeを通じてビジネスをさらに成長させたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
越境EC販売において、海外の消費者はスピード感を重視している場合も多く、配送のスムーズさがショッピング体験における満足度を大きく左右します。「なかなか商品が届かない」「破損していた」といったトラブルが続けば、リピーター獲得は難しくなります。
ですので、越境ECを安定的に成長させるためには、配送スピードと安定性が不可欠です。しかし、海外配送では梱包や追跡管理、通関手続き、トラブル対応など、多くの負担が伴います。そのため、配送にかかる負担をできるだけ減らして、効率的に運用することが成功の鍵となります。
Shopeeでは、出品者(セラー)が効率的に海外発送を行えるよう、独自の配送サービスを提供しています。
東南アジアや台湾を中心に物流ネットワークを展開するShopeeでは、
の2種類の海外配送サービスを提供しています。これらのサービスでは、出品者はShopeeの提携配送業者、現地までの配送サポート、独自の追跡サービスを利用できます。
基本的な流れは、注文を受けた後、出品者が提携倉庫へ商品を送付するか集荷を指定すると、提携業者を通じて最終目的地までShopeeが配送を手配する仕組みです。これにより、出品者は個別に国際配送業者と契約したり、細かく貨物追跡をする手間を省くことができます。
特に、少人数で越境EC運営をしている場合、セールなどで急に注文が集中すると手が回らなくなる場面もあります。こうした配送サービスを日頃から活用すれば、繁忙期の対応もスムーズになり、クレームを防ぎながらビジネスの安定した成長にもつながります。
海外配送は移動距離が長いため、購入者に荷物が届くまでにさまざまなトラブルが発生する可能性があります。特に、以下のようなトラブルは、海外配送の場面において頻繁に起こりがちです。
海外配送でよくあるトラブル
海外配送では、複数の配送業者を経由するため、荷物が途中で行方不明になるケースがあります。
長距離輸送中に荷物が衝撃を受け、破損することがあります。特に、梱包が不十分な場合、破損のリスクが高まります。
配送費だけでなく、関税や追加手数料が発生し、思った以上のコストがかかることがあります。
海外への配送では、通関や現地の状況(天候やインフラのトラブル、ストなども含む)によって大幅に遅れることがあります。
これらのトラブルを回避するためには、以下のような対策が有効です。
トラブル回避のポイント
追跡ができる配送サービスを利用することで、荷物の所在地を把握し、紛失リスクを軽減できます。
クッション材を十分に使用し、耐衝撃性のある梱包を行うことで、輸送中の破損リスクを抑えられます。
配送スピード、コスト、信頼性のバランスを考慮し、各国の配送状況に合ったサービスを選択することが重要です。
最新の輸入規則や必要書類を事前に確認し、適切に準備することで、通関時の遅延を防げます。
ただし、これらの対策をすべて自社で実施するのは大きな負担になります。そこで、おすすめなのはShopeeが展開する海外配送サービス。面倒な海外配送のプロセスの一部をShopeeと提携業者に依頼できるので、物流トラブルの発生を回避しながら業務負担を軽減できます。
ここからは、Shopeeが展開する2種類の海外配送サービス「Shopee Logistics Service(SLS)」と「Shopee Partner Service(SPS)」について詳しく解説していきます。
この2つの海外配送サービスの大きな違いは、「Shopeeの提携倉庫まで商品を送る」か「配送業者が出品者のもとへ集荷に来る」という点です。なお、2025年1月6日にSPSのサービスが大きく改善され、より使いやすくなりました。
「どちらを選べばよいかわからない……」という人も選択のヒントを得られるよう、最新情報をもとに各サービスの特徴をご紹介します。
SLS(Shopee Logistics Service)は、Shopeeが公式に提供する海外配送サービスです。
出品者は商品を梱包し、必要な書類を揃えたらShopeeの提携倉庫へ荷物を送るだけ。提携倉庫に荷物が到着後は、Shopeeが購入者の手元に届くまでの配送をサポートします。
基本的な流れは以下の通りです。
この仕組みにより、出品者は貨物追跡、通関手続き、配送トラブル対応といった負担を減らしながら、効率的に越境ECを運営できます。
*詳細はこちらもご参照ください:Seller Eduation Hub【SLS対象マーケット】SLSのご案内 (Introduction to Shopee Logistics Service )(SLS)
SPS(Shopee Partner Service)は、SLSにプラスして提供される日本国内の集荷サポートサービスです。通常、SLSを通じて海外配送を行う際には、出品者が指定の倉庫へ商品を送る必要がありますが、SPSを利用すれば、Shopeeが手配したドライバーが出品者のもとへ集荷に伺い、商品をShopeeの提携倉庫まで配送してくれます。
・Paid SPS(有料プラン):手数料が発生するが、利用条件が比較的緩やか。
・Free SPS(無料プラン*):特定の条件を満たすセラーが利用可能。
*Free SPS(無料プラン)の審査基準については Seller Education Hub【SLS】国内集荷Shopee Pickup Service(SPS)について をご参照ください。
2025年のアップデートにより、SPSの運用ルールが変更されました。主な変更点は以下の通りです。
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SPSを利用すると、出品者はShopeeの提携倉庫までの配送手配にかかる手間を大幅に削減できます。特に、出荷数が多い場合や、定期的に発送が必要な場合には、物流コストの削減と社内の負担軽減につながります。
*SPSに関する詳細は、Seller Education Hub【SLS】国内集荷Shopee Pickup Service(SPS)について をご参照ください。
海外配送の手間やトラブル発生リスクを抑えるShopeeのSLSとSPS。これら2つの海外配送サービスをどのように選んでいけば良いのでしょうか?
自社の所在地、出荷ボリューム、出荷担当者の人数などによって判断基準は変わりますが、本記事ではShopeeのおすすめガイドラインをご紹介します。
大量出荷(例:月に数百件以上)を行う場合、SPSの方がコスト効率が良いといえます。
その理由は、自社倉庫などの指定住所への集荷が可能で、物流プロセスの一元管理に向いているからです。
また、「出荷にかかる社内の業務負荷をできるだけ軽減したい」「業務をシンプルにしたい」といった場合にも便利です。
SPSでは集荷可能なエリアが都市部や集荷拠点の周辺に限られているため、地方や郊外では利用できない場合もあります。SPSの対応エリア外から出荷する場合は、SLSの方が便利な場合もあります。
また、地方や郊外でなくとも「出荷が小規模の場合」や「越境ECを新しく立ち上げたばかりで試験運用中」といったケースでもSLSは利用しやすいサービスです。
その他には「自社に出荷担当者が十分いるので、全てのプロセスを外注しなくてもよい場合」「出荷の経過を細かく管理したい場合」にもSLSが向いています。
SLS (Shopee Logistics Service) | SPS (Shopee Preferred Shipping) | |
出荷ボリューム | 小規模~中規模(テスト販売にも最適) | 大規模(月数百件以上) |
対応エリア | 地方・郊外でも柔軟に対応 | 都市部・集荷拠点がある地域向け |
コスト管理 | 出荷頻度に応じて調整可能 | 大量出荷でコスト削減可能 |
倉庫との連携 | 自社から都度出荷 | Shopee提携倉庫を利用して効率化 |
メリット | 柔軟な出荷対応、出荷プロセスを細かく管理できる | 一元管理、出荷担当者の負担軽減 |
一般的には、大量かつ定期的な出荷が見込まれる場合はSPSを、地方拠点や小規模販売から始める場合はSLSを推奨します。
また、Shopeeでは国ごとに異なる配送オプションがあり、通常配送とエクスプレス配送など、目的に応じた選択が可能です。ただし、国や地域によって対応可能な配送サービスや配達日数、送料の仕組みが異なるため、販売対象国ごとの詳細を事前に確認することが重要です。
具体的な取引量や地域による最適な選択肢については、Shopee Japanの物流サポートチームにご相談ください。
海外にむけた越境EC販売を成功させるには、トラブル発生の可能性を抑えてスムーズに配送できる仕組みを整えることが大切です。Shopeeで展開する海外配送サービスでは、大企業から中小起業まで、それぞれのビジネス規模や配送ニーズに応じて最適な方法を選べます。
Shopeeの提携倉庫を経由して海外配送を安定化させるSLS、そして2025年1月にリニューアルされたSPSでは、より手軽に集荷サービスを利用できるようになりました。
顧客満足度を左右する海外配送。効率的な物流戦略を立てれば、社内の負担を増やすことなく、スピード重視の海外顧客にも迅速に商品を届けられます。
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