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【法人向け】日本製品の海外販売に成功した法人事例を紹介
2022.11.24
世界の越境ECの市場規模は、年々拡大しており、2030年には「6060.14億ドル」に達すると予想されています。
越境ECでは、家電やアパレル、化粧品といった様々なモノが販売できますが、外国の方が強く興味を示すモノの一つに日本製品が挙げられます。
本記事では、日本製品の海外販売に成功した法人事例を紹介します。
また、日本製品の強みや外国人に人気の日本製品についても解説しているため、日本製品の海外販売を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
経済産業省が発表した令和3年の「日本・米国・中国3ヵ国の越境EC市場規模」によると、越境EC購入額は、日本が3,727億円、米国が2兆409億円、中国が4兆7,165億円という結果になりました。
3ヵ国の越境EC市場の伸び率は、日本が9.1%、米国が19.3%、中国が10.7%といずれの国でも越境EC市場規模は拡大しており、インターネットの発達や輸送技術の進歩により、今後も益々越境EC業界は成長していくことが予想されます。
日本・米国・中国3ヵ国の越境EC市場規模
国 | 越境EC購入額 | 伸び率 |
日本 | 3,727億円 | 9.1% |
米国 | 2兆409億円 | 19.3% |
中国 | 4兆7,165億円 | 10.7% |
では、日本製品を海外販売する際にどこのエリアへ出品すれば良いのでしょうか。本項目では、海外に日本製品を販売する際におすすめエリアである「アメリカ」「ヨーロッパ」「アジア諸国」について、おすすめの理由を解説していきます。
日本政府観光局が発表した「訪日外客数の動向」によると、2019年の米国から日本への来客数は約172万人でした。これは、中国や韓国などのアジア圏から日本への観光客を除くと最も日本への来客数が多い国となりました。
また、アメリカは、「進撃の巨人」や「ワンピース」、「ナルト」など漫画やアニメに強い興味を示す人が多いことで有名です。
このように、世界第3位の人口と日本に興味を持っている人の多さからアメリカは日本製品の販売におすすめのエリアの1つです。
ヨーロッパも日本へ強い興味を示す人が多いエリアです。古くから芸術が国や地域に馴染んでいるヨーロッパでは、日本の伝統工芸品や日本食など日本独自のカルチャーに興味を持つ人が多数います。
アジア諸国は、越境ECの市場規模が最も大きい地域です。
また、日本と距離が近いといった理由もあり、アジアからの外国人観光客は多く、日本の文化に興味を示す人が多くいます。
このような理由から、今回紹介するエリアの中でもアジア諸国は最も日本製品の販売をおすすめしたいエリアです。
海外販売における日本製品の強みは、「高品質」と「丁寧さ」です。本項目では、それぞれの強みに関して解説していきます。
20ヵ国を対象に行われた「ジャパンブランド調査2019」によると、「日本製品は優れていると思うか」という質問に対して、8割以上の方が、日本製品は優れていると回答しました。
また、Made in JAPANのイメージについて聞いてみると、北米、欧州、ASEANなど多くの地域で、「高品質」「信頼できる」といった回答が得られました。
このように、多くの外国人が日本製品に対して、高品質なイメージを持っており、高品質な商品やサービスを提供できるのは日本製品の強みと言えます。
日本が世界に誇る「日本食」や「伝統工芸品」などは、一つ一つ職人が細部まで丁寧に作っています。このような、こだわりを持って丁寧に作られている製品は海外にはあまり存在しないため、希少性が高く外国人が日本製品を好む理由の一つです。
本項目では、外国人に人気の日本製品として「ファッション」「化粧用品」「伝統工芸品」「アニメ・漫画」を紹介します。
日本ブランドの服は、海外でも非常に人気があります。特に、アジア圏だと日本人と体格が近いといった理由もあり、高品質な日本のブランドを好みます。また、服は越境ECと相性がよく、SNSやライブコマースを活用することで、売上を飛躍的に向上できる可能性があります。
日本の化粧用品は海外でも人気です。特に、近年海外では、男女の性の垣根を超えたジェンダーレスがムーブメントになっており、男性でもメイクをする人が増加しています。日本では男性のメイクが世間一般に広まるまではまだ時間がかかりそうなため、男性化粧用品を海外に向けて出品するのも良いでしょう。
海外で人気のある伝統工芸品には、以下のようなモノが挙げられます。
・こけし
・招き猫
・南部鉄器
・有田焼 など
上記に挙げたものは、どれも職人が手作りで手間暇かけて製作しており、外国人が伝統工芸品を好む理由の一つでもあります。また、わびさびやおもてなしの心など日本独自の文化に興味があって伝統工芸品を購入する外国人も多くいます。
ドラえもんやワンピース、ナルト、ドラゴンボール、スタジオジブリなどたくさんの日本アニメが世界中で放送されています。
そんな、外国人にも大人気な日本のアニメですが、世界中で評価されるのには、以下のような理由があります。
多様なジャンル
スポーツ、学園、バトル、日常、推理など多様なジャンルの日本アニメがあります。これほどまでに多ジャンルのアニメが制作されている国は日本くらいで、各々が好きなジャンルのアニメを見つけて楽しめるのが、日本のアニメが幅広く愛される理由です。
高クオリティ
作画やストーリー、BGMなど、全てにおいてクオリティが高いのが日本アニメの特徴です。海外でもアニメは制作されていますが、日本ほどの高クオリティアニメは制作されていません。どちらかというと、スポンジボブやトムとジェリーなどの子ども向け作品が海外アニメには多い傾向です。しかし、日本のアニメは大人でも楽しめる内容のものがたくさんあるため、海外の大人の方で、日本のアニメにハマる方は多いようです。
以上が日本のアニメが海外で人気の理由です。
最近では、海外を中心に日本のアニメTシャツが人気を集めており、価格が高騰しています。このように、アニメや漫画には、海外でのビジネスチャンスが多く潜んでいます。
日本製品を海外販売して成功した企業はどのようにして成功したのでしょうか。本項目では、日本製品を海外販売して成功した法人の事例を紹介します。
株式会社シライでは、「ファションを通じて人生を楽しもう」をコンセプトにレディースファション通販サイトを運営しています。ファッションと相性の良いインスタグラムや越境ECモールであるShopeeのイベントを活用して海外販売の1年の売上が50倍に増加しました。
株式会社シライが海外販売に成功できた理由をさらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
G.Oホールディングスでは、メンズコスメブランドのメンズNULLとユニセックスコスメブランドのNALCをオンラインで販売しています。コスメ商品を性別や国籍を超えた幅広い方々に届けたいという思いの下、越境ECサイトであるShopeeを利用して、売上を拡大させました。
G.Oホールディングスの成功の秘訣をさらに詳しく知りたい方は、下記のリンクからご覧ください。
越境ECでは、国内に商品を配達する場合とは異なり、注意すべき点がいくつか存在します。本項目では、越境ECで日本製品を販売する際の注意点を4つ解説します。
国によって輸入が禁止されている商品は異なります。例えば、アメリカには連邦食品医薬品化粧品法という法律が存在し、法定基準に満たない化粧品は輸入が禁止されています。
また、日本では日常的に食べられているモノが外国では禁止されているケースもあり、シンガポールではチューインガムの輸入が禁止されています。
商品を販売する国の輸入禁止商品をあらかじめ確認しておきましょう。
海外の配送業者は、日本と比較すると配送が雑なケースが多く見られます。中には、投げるようにして配送する業者もいます。配送の際に商品が破損し、トラブルを招かない為にも海外配送の際は厳重に商品を梱包しましょう。
海外配送では、配送が遅延する場合もあります。特に、税関で商品が止められてしまう場合が多いです。また、近年では新型コロナウイルスの影響により、配送に大幅遅延が生じるケースもありました。そのため、あらかじめ配送が遅延する場合があることを商品コメントに明記しておくなど、配送が遅延した場合でも対応できるようにしておきましょう。
海外では、法改正などで現地の制度が変化し、越境ECに影響する場合があります。そのため、販売国の政情をあらかじめ理解しておきましょう。
本記事では、日本製品の海外販売に成功した法人事例を紹介しました。
日本製品の海外販売を検討している方には、東南アジア・台湾最大級のECプラットフォームであるShopeeがおすすめです。
日本語でのサポート体制が充実しており、初期費用がゼロのため、海外販売のハードルが低く、簡単に日本から海外に販路拡大が可能です。
日本製品の海外販売を検討している方は、ぜひ一度Shopeeを利用してみてください。
この記事を書いた人
慈雨(じう)
IT、ファション、ECサイト関連の記事をメインに執筆しています。
「シュークリームとスニーカーが好きな20代男子です。」