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【EC運営のプロが教える】ECモールの型とは?3つの営業形態から見えるオススメの型は?
2023.02.08
「自社でECサイトを運営しているけど、なかなか売上が伸びない」
「集客力のあるECモールへの切り替えを検討しているが、どこが良いのか分からない」
EC販売を行っている方の中には、このようなお悩みをお持ちの方もいるでしょう。これは、自社に適したECモールの型を選べていないことが原因の可能性があります。
本記事では、法人の方向けにECモールの概要から3つの営業形態の特徴、おすすめの型について解説していきます。記事の後半では、おすすめのECモールを紹介しているため、EC販売にお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
ECは大きく「ECサイト型」と「ECモール型」の2種類に分類されます。今回紹介するのは、後者のECモール型です。
ECモール型とは、一つのECプラットフォームに複数の販売者が出店している形態のことです。
インターネット上のショッピングモールとイメージすると分かりやすいでしょう。
Amazonや楽天市場がECモールの代表例で、販売店舗が複数あることが特徴です。
ECモールでは日々多くの商品が出品され、多くのユーザーがECプラットフォームに訪れるため、集客力に優れています。
ECモールの特徴は、集客力に長けていて、運用も簡単な点です。
ECモールでは、既に完成されたシステムを利用するため、前述の「ECサイト型」のように一からECサイトを構築する必要はありません。
またECサイトの場合、定期的に自分たちでサイトのメンテナンスを行う必要がありますが、ECモールでは基本的にモール側でメンテナンスも行っています。その分、出品者は商品管理や販売に注力できます。
ECモールは、このような特徴を持っているため、以下のような企業にオススメです。
ECモールは「マルチテナント型」「マーケットプレイス型」「マルチブランド型」の3種類が存在します。
本項目では、それぞれの特徴を解説していきます。
マルチテナント型のECモールは、ECモール内に出店者がテナントを借りてショップを出店する形式です。
国内では、楽天市場やYahoo!ショッピングがマルチテナント型のECモールに分類されます。実店舗のショッピングモールと似ており、出店者はテナント料を支払うことでECモールに出店可能となります。
また、商品が売れた際にかかる「販売手数料」やECモール側が開催するイベントに参加する際に支払う「イベント参加費」などを支払うマルチテナント型のECモールもあります。
ECモール運営側は、出店者に対してテナントを貸し出すだけのため、出店者は自社好みにサイトのデザインをカスタマイズ可能です。
ただし、その分出店するまでの時間は長くなります。
マーケットプレイス型のECモールは、ECモールプラットフォームに対して個人や企業が出品のみを行う形式です。
Amazonがマーケットプレイス型の代表例に挙げられます。先ほど紹介したマルチテナント型のECモールは、販売者にテナントスペースを貸し出す出店形式でした。
それに対しマーケットプレイス型のECモールでは、販売者はECモールに対して商品を出品するだけです。サイトのデザインをカスタマイズして個性を出すことはできませんが、販売者は出品に注力可能なため、効率よく売上を伸ばすことが出来ます。
さらにECモールによっては、月額料金を支払うことで商品の在庫管理や発送をアウトソース可能なサービスもあるため、それらを利用することでより販売者の手間や負担を省くこともできます。
マルチブランド型のECモールは、一つのECモールプラットフォームの中に、複数のブランドのECサイトを構築して運営する形式です。
マルチブランド型のECモールの特徴は、コストや手間の削減になる点です。
それぞれのブランドごとに同じECモールシステムを使用するため、独立したECサイトを立ち上げるよりも早く安くサイトを構築可能です。
また、特定のブランドサイトで実施したキャンペーンが顧客に評価された際に、いち早く他のブランドサイトにも反映することが可能です。この戦略が上手くいけば、複数のブランドの売上を効率よく伸ばしていけます。
「マルチテナント型」「マーケットプレイス型」「マルチブランド型」は、それぞれ使用するのに向き不向きがあります。本項目では、それぞれのECモールを使用するのに適した企業の特徴を解説します。
上記の人は、マルチテナント型のECモール運営に適しています。テナント型であれば、ブランドの雰囲気に沿ったショップを作成するのも容易です。
マーケットプレイス型は上記の特徴に当てはまる会社におすすめです。マーケットプレイス型は、スピーディーに販売が開始できるため、すぐにEC販売を始めたい方にも適しています。
上記の特徴に該当した場合は、マルチブランド型が適しています。一方で、まだ商品や企業にブランド力がない、個人または少人数でEC運営を行う場合は適していません。
ここまで、ECモールの3種類の型について見てきました。中でも一番利用をおすすめするのはマーケットプレイス型です。本項目では、マーケットプレイス型のECモールをおすすめする理由を3つ解説します。
マーケットプレイス型のECモールは、マルチテナント型やマルチブランド型のように出店形式ではなく、出品形式でEC運営を行います。そのため、出店料がかからないため、初期費用を抑えてEC運営を始められます。
マルチテナント型やマルチブランド型の場合、ショップのデザインをカスタマイズする必要があるため、商品の販売を開始するまでにある程度時間がかかります。一方、マーケットプレイス型の場合、サイトをカスタマイズする必要はなく、ECモールに登録後すぐに商品を出品できます。そのため、マーケットプレイス型は、他のECモールの型よりも早くEC販売を始められます。
ECモールの種類の項目でも解説した通り、マーケットプレイス型はやることが非常にシンプルなため、アウトソーシングしやすいのが特徴です。マーケットプレイス型のECモール運営者は、基本的に「商品の仕入れ」「お問い合わせ対応」「商品の出品」「発送」を行います。そのため、少人数規模の組織でも十分運営可能です。
以上の3点がマーケットプレイス型をおすすめする理由です。マーケットプレイス型は、3種類の中で一番簡単にEC運営を行えます。そのため、EC運営初心者の方は特にマーケットプレイス型でのEC運営をおすすめします。
Shopee(ショッピー)は、素早くEC販売を開始可能という「マーケットプレイス型」と、ショップのデザインをカスタマイズ可能という「マルチテナント型」のメリットを合わせ持ったECモールです。本項目では、Shopeeをおすすめする理由を3点解説します。
Shopeeは東南アジア・台湾最大級のECモールで、日本にいながらシンガポール、台湾、タイ、マレーシア、フィリピンなど海外のマーケットに進出可能です。これからEC販売を開始する予定の方は、国内でのEC販売を予定している方が多いでしょう。しかし、国内には既に多くのEC運営を行っている方がおり、競争に巻き込まれる可能性が非常に高いです。そのため、海外に向けて商品を販売することで、ライバルを減らすことが可能です。また、国内よりも海外の方がECの市場規模も大きいため、チャンスがたくさんあります。
Shopeeは、初期費用や月額使用料などの維持費用はかかりません。また、出品者の負担を減らすため、国際送料の一部をShopee側で負担してくれるケースもあります。このように、EC運営初心者でも気軽に始められるのがShopeeの特徴の一つです。
Shopeeへの登録は、4ステップで完了します。具体的には、「①アカウント申請」「②店舗アカウント開設」「③ショップの基本設定」「④出品」で完了です。すぐに販売を開始したい方におすすめのECモールです。
ECモールには「マルチテナント型」「マーケットプレイス型」「マルチブランド型」の3種類があります。
その中でも、初期費用が安く、すぐにEC販売を開始できる「マーケットプレイス型」は最もおすすめの型です。
自社運用のECで売上が伸び悩んでいるなど現状のEC運営に不安や不満を抱えている方は、ぜひ一度Shopeeを利用してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
慈雨(じう)
IT、ファション、ECサイト関連の記事をメインに執筆しています。
「シュークリームとスニーカーが好きな20代男子です。」