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Shopeeでの海外販売における配送リスクを軽減するSLS+の仕組みと補償内容の解説
2026.02.17
海外への発送を伴う越境ECでは、日本国内の販売では起こり得ない配送トラブルへの備えが必要です。特に発送した後に注文がキャンセルされたり、現地の購入者が商品を受け取らなかったりした場合、多くの国では現地の返送先住所がない限り商品は日本に戻らず、そのまま廃棄されてしまうのが一般的です。Shopeeではこうしたセラーの損失を軽減するためにSLS+(Shopee Logistics Service Plus)という補償制度を提供しています。今回は、SLS+でカバーできる範囲や具体的な補償額について、お伝えします。
国内の配送であれば、購入者が不在で受け取れなかった場合でも商品は発送元へ返送されますが、海外販売の場合は事情が異なります。日本から発送した商品が現地で受取拒否や長期不在となった場合、その商品を日本へ送り返すには非常に高額な国際送料がかかるだけでなく、配送業者側のルールで現地の住所がないと返送自体を受け付けてもらえないことがほとんどです。
結果として商品は現地の配送拠点で廃棄されることになり、セラー側は商品そのものと仕入れ代金の両方を失うという全損リスクを抱えることになります。この問題は、個人セラーや中小規模のショップが海外展開や高単価商品の取り扱いを検討する際に、大きな懸念点となってきました。

こうした配送に付随するリスクをカバーするために運用されているのが、SLS+(Shopee Logistics Service Plus)というサービスです。これは配送中に商品が紛失してしまった場合や、現地の購入者が受け取らずに日本への返送が必要になった状況において、Shopeeが商品代金の一部を補償する仕組みです。
具体的な補償額は、適用条件を満たしている場合に商品の最終販売価格の50%と定められており、1取引あたりの補償上限は150 USDとなっています。SLS+を有効にしていれば、シンガポールやマレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、台湾といった各マーケットへの配送時に発生する不測の事態に対し、金銭的なダメージを一定範囲内に抑えることが可能です。

通常、海外で配達不能になった商品を回収するためには、現地の倉庫を契約したり、受け取りを代行してくれる知人を探したりといった手間とコストが発生します。SLS+を利用する最大の利点は、セラー自身が海外にこうした拠点を確保していなくても、Shopeeのシステムが物流上のセーフティネットとして機能する点にあります。
トラブルが発生した際の補償手続きはShopeeのシステムを通じて行われるため、セラーは日本に居ながらにして問題解決を図ることができます。海外に物理的な拠点を持たないセラーが、一定の安心感を持って多国展開を進める上で、この仕組みは非常に実用的な選択肢となります。

海外販売におけるリスクを完全に排除することはできませんが、SLS+のような制度を正しく把握しておくことで、トラブルが起きた際の損失をあらかじめ計算に入れることができます。万が一の際も販売価格の半分が補償されると分かっていれば、これまでリスクを懸念して出品を控えていたカテゴリーや価格帯の商品にも、より現実的な視点で挑戦できるようになるはずです。
配送上の課題をどのようにカバーできるかを知ることは、ショップの品揃えを充実させ、より多くのお客様に商品を届けることにつながります。Shopeeが提供しているこうした実務的なサポート機能を活用しながら、それぞれのショップに合った運営スタイルを構築してください。
海外販売における配送の仕組みは複雑に見えるかもしれませんが、SLS+のようなサポート機能を適切に組み合わせることで、運用のハードルを下げることができます。配送に関する不安を最小限に抑え、セラーが本来注力すべき商品選定や顧客対応に時間を割けるよう、Shopeeでは様々な仕組みを整えています。今後も公式の最新情報に基づいた、ショップ運営に役立つ実務的な情報をお届けしていきます。
この記事を書いた人
ノンノ
株式会社TheNewGate GC事業部の「ノンノ」と申します。
PRTimesやWantedly、TechBridgeなど、社内外のメディアに記事を執筆し、発信しています。
越境ECモールの運営をはじめ、コミュニティ運営やWebサイトのSEOマーケティングにも携わりながら、「モール運営に最も近い場所から」貴重な情報をお届けしています。
ちょっとしたヒントやアイディアが、皆さまの日々を彩りますように。
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