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セラー事例
今回は、NONSTO株式会社で「Social Buyers Club(SBC)」という東南アジア向けECスクールを運営されている代表の現海様と、SBCで講師並びにセラーとして活躍されているMitsu様をお招きし、セラーインタビューを行わせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
<SBCの生徒の皆様>
現海様: SBCはスクールを開設してから現在で1年が経過しました。もともと私は5年前から東南アジア市場を見ていましたが、3〜4年前には市場規模の成長に対してインフラが整っていないと感じる部分が多くありました。しかし、Shopeeが日本に進出してから急激に東南アジア市場のインフラが整い始め、その変化を受けて約2年前にツール開発を開始し、テスターを募集して実績が固まったタイミングでSBCを設立しました。
現海様: そうですね。最初はせどりからスタートし、その後せどりスクールを立ち上げました。また、物販を行う方々のためにツール開発を行い、中国輸入やオリジナルブランド、輸出関連など幅広い分野を手掛けてきました。
ただ、どの市場でも最初は稼げても競争が激化し、次第に厳しくなる傾向がありました。一方で、東南アジア市場は新規参入者が増えても成長速度が非常に速く、長く生き残れる市場だと感じました。約3年前からこの市場に注力するための準備を進めてきました。
Shopee小畑: Shopeeが日本に上陸してすぐの段階で東南アジア市場に注目されていたということですね。
現海様: そうです。ただ、市場が安定していない部分も多く、さらに進化し続けているため、ある程度落ち着いた時期を見計らって開発に進んだ形です。
現海様: 私たちは日本で生まれ育ち、日本の製品に触れて生活してきました。その中で日本の信用や信頼を世界中に届けたいという想いがあります。日本の人口が減少しても、日本製品の信頼性や需要は高く、それをさらに世界に広げていくためのサポートを行っています。
また、私たちは単に商品の販売支援を行うだけでなく、日本のブランド力を活かし、長期的に信頼されるマーケットを築くことを目指しています。このような理念のもと、SBCの活動を進めています。
現海様: SBCでは、Shopeeを活用して販売するためのノウハウ提供、定期的なセミナー、広告活用や価格設定などのアドバイスを行っています。参加者の環境や時間に応じて1対1の面談を実施し、個別にサポートしています。また、オフ会などを通じて交流することも重視しています。
Shopee小畑: 前回のオフ会にご招待いただきありがとうございます。セラーの声を直接聞ける非常に良い機会でした。現海様はセラー目線でのサポート展開に非常に熱心で、日本全体のEC市場を底上げしようという意気込みを感じます。
現海様: Shopeeを活用するうえで、ある程度「SBCに入ったら安心だよね」という認識を持っていただける方が増えてきました。総流通額が大きくなるほど、扱えるトラブルの範囲も広がります。ブラックリストやNGリストを共有し、トラブルを未然に防ぐ体制を構築しています。このような環境が「安心して物販ができる場所」として評価されていると思います。
Shopeeの販路はマルチテナント型であるため、セラー個々の信頼度がビジネスの成否に直結します。そのため、SBCではセラー一人ひとりが確実に信頼を積み重ねられるよう、環境やノウハウを提供しています。
また、実際の売上データを見れば、SBCの成果が一目瞭然だと感じます。これからも初心者を含む多くのセラーが結果を出せるよう、支援を強化していきたいと思います。
現海様: 物販初心者の方は、最初から輸出に取り組む難易度が高いことが課題です。商品のコードや関税の知識、輸出規制品について学ぶことが多く、初心者向けの特別な支援体制をさらに強化していく必要があります。
特に、コミュニティ内での交流や情報共有が重要で、生徒同士でトラブルを解決したり、考察し合ったりする場を設けることで、学びの相乗効果が生まれていると感じます。
現海様:特に返品問題については、現在の体制では難しい課題も多いですが、これを解決する仕組みづくりに注力しています。配送トラブルのデータ分析を活用し、トラブルの傾向を明らかにしつつ、セラーの負担を減らしていく解決策をSBCが独自に提供することで、セラーが安心して販売を続けられる環境を整えています。
現海様: そうですね、物販を今から始める方々に対しては、どちらかというとShopeeは難易度が結構高い販路だと思っています。やっぱり元々国内でEC運用をされていたり、輸出をされていた方々は、ある程度難しくてもスムーズに進められる傾向があります。しかし、初心者が初めから輸出スタートとなると、商品のコードの話だけでなく、関税や規制商品の知識を学ぶ必要があり、ハードルが高いと感じます。
そのため、初心者向けにはグループ分けをして、段階的に底上げを図る支援が求められます。売上や利益が伸びている方が増え続けている一方で、1〜2か月目で難しさを感じて脱落してしまう人もいるのが現状です。ここをどう支援するかが課題だと考えています。
そして、難しいからといって諦めるのはもったいないです。東南アジア市場は将来性が高いので、初心者でも挑戦して成功できる環境を整えることが大切です。簡単な販路に頼ると競争が激化しやすい一方、東南アジア市場は挑戦する価値があります。SBCや講師陣がしっかりサポートすることで、セラーが難しい環境にも挑戦しやすくなると考えています。
現海様: 第1期、第2期ではノウハウが固まっていない段階だったため、ある程度経験のある方を優先的に迎え入れていました。しかし、3期以降はノウハウが蓄積され、初心者の方でもしっかり結果を出せるようになりました。実際、初心者でも月の売上が1000万円を超える方が出てきています。
今後は、初心者でも結果を出せる環境をさらに強化しつつ、生徒同士の交流を活性化させることが目標です。例えば、質問に対して講師が回答するだけでなく、生徒同士でのやり取りが生まれるなど、コミュニティとしての成長が見られます。
Shopee小畑: 初心者の方でも取り組みやすい環境が整っているとのことで、非常に期待が持てます。
現海様: Shopeeはマルチテナント型の販路であり、セラー同士の競争や信頼構築が重要です。そのため、早くから市場に参入し、ポジションを確保することが将来的な成功につながると考えています。Shopeeの配送方法やシステムの改善も進んでいるため、さらにやりやすい環境になっていくでしょう。
現海様: 国内のメーカーと連携し、生徒さんに商品を卸す仕組みを作る予定です。また、提携する代行業者を通じて、商品の迅速な配送や返品対応を実現し、セラーがより安心してビジネスを進められる環境を整備していきます。これにより、供給の安定化や市場のさらなる成長が期待されます。
Shopee小畑: セラーのサポート体制がさらに充実していくのは素晴らしいですね。引き続きよろしくお願いします。
現海様: 東南アジアの市場だけでも6億人規模の人口がいます。インフラが完全に整っていない部分もありますが、それ以上に将来性があります。現状の売上高も着実に伸びていますので、これから物販に本気で取り組む方や、既にある程度基盤を持ちながら新しい軸を作りたい方には、東南アジア市場への進出は絶好のタイミングだと思います。
この1〜2年を大事なスパンと考えて、しっかりと市場に進出してポジションを確保することで、将来の大きな収入軸につながると確信しています。市場は安定しており、売上も右肩上がりです。SBCの生徒たちも多くの実績を出しており、続けていけば結果がついてくる市場だと感じています。
また、大規模な市場では、人数が多いコミュニティに所属することで、トラブルや課題に対する対策が立てやすくなります。SBCの取り組み内容や実績については、X(旧Twitter)でも情報を発信していますので、ぜひご覧いただき、参加をご検討いただければと思います。
大規模なコミュニティに参加することで、トラブルへの対応やサポートが受けられる点も大きな魅力です。ぜひ興味を持った方は、SBCを検討してみてください。
市場をしっかり見て裏打ちされた言葉だと感じました。ツールや発送代行の提供のみならず、多くのセラーのデータが集まることで更なるサポートが生み出されていくことがコミュニティの魅力だと思います。先人が築き上げたナレッジに即座にアクセスできるので、これから参入する方でもまだまだチャンスが広がっています。是非、有効活用してみてはいかがでしょうか。