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Amazonグローバルセリングとは?東南アジア進出を考えている方はShopeeもおすすめ
2023.08.07
「越境ECの情報を探していたら、Amazonグローバルセリングというサービスを見つけた。一体どんなサービスなの?」
Amazonグローバルセリングは、越境ECを行う上でとても便利なサービスの1つです。
それと同じく、Shopeeも越境ECには欠かせないサービスの1つであり、両者にはメリット・デメリットがあります。
この記事では、AmazonグローバルセリングとShopeeそれぞれの概要と、特徴・メリットを解説します。
Amazonグローバルセリングとは、Amazonが提供する、世界に向けての商品販売ができる越境ECプラットフォームです。北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアをはじめとした、世界22カ国のAmazonマーケットプレイスで販売ができます。
アジア太平洋 | アメリカ大陸 | ヨーロッパ | 中東 |
日本
オーストラリア シンガポール インド 中国 |
アメリカ
カナダ メキシコ ブラジル |
ドイツ
イギリス フランス イタリア スペイン オランダ スウェーデン ベルギー ポーランド |
アラブ首長国連邦
トルコ サウジアラビア エジプト |
①月間登録料をまとめられる
複数国にAmazonグローバルセリングを展開する場合、それぞれの国に対応したマーケットプレイスが異なるので、基本的にはそれぞれの国ごとに月間登録料を支払う必要があります。
国 | 月間登録料 |
アメリカ | 39.99米ドル |
カナダ | 29.99カナダドル |
イギリス | 25.00英ポンド |
ドイツ、イタリア、フランス、オランダ、スペイン | 39.00ユーロ |
日本 | 4,900円 |
オーストラリア | 49.95豪ドル |
シンガポール | 手数料なし |
インド | |
中東 |
しかしアカウントを統合した場合は、複数店舗への出店であっても、月間登録料を1つにまとめる事ができます。
【例】アメリカ(39.99米ドル)、フランス(39.00ユーロ=42.85米ドル)、インド(手数料なし)の3ヶ国に出品する場合、登録手数料は39.99米ドルのみ。
②複数国出品でも同じ管理画面
Amazonグローバルセリングでは、複数国に出品した場合でも、管理画面(セラーセントラル)は1つのみです。そのため、出品国ごとに出品や在庫管理を行う必要もないので、管理が容易になります。
Amazonグローバルセリングには、他にも以下のメリットがあります。
①コストが比較的大きい
Amazonグローバルセリングでは、商品管理や発送においては自己管理も可能ですが、基本的にはAmazonの在庫管理サービスであるFBAを使うことが一般的です。FBAは在庫管理や発送が楽になる反面、どうしてもコストが増えてしまいます。
また、Amazonグローバルセリングのカスタマーサポートは、それぞれの国の言語でしか受ける事ができません。そのため、販売を行う国に対してスムーズにコミュニケーションができる担当者が必要不可欠です。
Shopee(ショッピー)は、東南アジアを中心に展開しているECプラットフォームです。現在、日本からの越境ECが可能な国は、シンガポール、台湾、タイ、マレーシア、フィリピンの5ヶ国となっています。
①東南アジアに特化のため業界最安水準
Shopeeの最大の特徴は、東南アジア地域に特化した越境ECプラットフォームであることです。そのため、東南アジアに絞った観点で見ると、他社ECプラットフォームよりもコスト面やサービス面で優れている点が多いことが特徴です。
他にもShopeeでは、セラー(出品者)とバイヤー(購入者)との間で、直接やり取りができるチャット機能を提供しています。これにより、対面販売に近い形でのセールスができ、ユーザー同士のコミュニケーションを重視していることが特徴です。
②キャンペーンが豊富
一定条件を満たすと送料の一部がサポートされる制度(FSS)や、キャンペーン時に発生するコインキャッシュバックの費用を負担してくれる制度(CCB)などがあり、セラーとバイヤーの両者に嬉しいサービスが豊富に揃っています。
Shopeeには、他にも以下のようなメリットがあります。
①対応国が限られる
Shopeeは現在のところ、東南アジアに特化している越境ECプラットフォームなので、東南アジア以外(アメリカやヨーロッパなど非対応国)への出品ができません。そのため、もし「アメリカに自社商品を販売したい」などの場合には、他社の越境ECプラットフォームを使う必要があります。
AmazonグローバルセリングとShopeeを5つの項目で比較していきます。
商品の出品や販売、ストアの維持管理などに発生する手数料コストを比較します。
項目 | Amazonグローバルセリング | Shopee |
出品 | 39.99USD | なし |
ストア維持 | なし | |
販売手数料 | 8.0~45.0% | 5.3~7.0% |
Amazonグローバルセリングでは、ストア維持費が出品先のマーケットプレイスにより異なります。しかし、アカウントを統合することにより、複数地域への出品でも最大39.99USD(約5,500円)までしかかからないように設定が可能です。
販売手数料の詳細については、それぞれのサイトをご確認ください。
商品販売後の送料における、サービスの有無です。
項目 | Amazonグローバルセリング | Shopee |
発送方法 | FBA、自己発送 | SLS、自己発送 |
Amazonグローバルセリングでは、自己発送よりもFBAを使った発送が一般的です。FBAでは商品の保管から配送、顧客対応までをAmazonが代行するサービスで、商品の配送や顧客対応などの面倒な業務を気にせず、販売に集中することが可能です。その反面、コストが比較的大きくなってしまいます。
Shopeeでは、日本から近いアジア圏に配送するため、他地域(米国、欧州など)と比べて、基本的に送料が安く設定されています。また、Shopeeのプラットフォーム上でのみ利用できる、独自配送サービス「SLS(Shopee Logistics Service)」では、他社クーリエよりも比較的安い送料設定になっています。さらにSLSの特徴として、購入者が一部送料を負担する仕組みになっているので、出品者の送料コストを軽減させることができます。
項目 | Amazonグローバルセリング | Shopee |
広告 | 内部広告、外部広告 | 内部広告、外部広告、ライブストリーミング |
どちらのプラットフォームにも、プラットフォーム内に広告を掲載する「内部広告」と、それ以外のメディアに広告を掲載する「外部広告」があります。
内部広告は、プラットフォーム内に滞在しているユーザーに向けた広告で、自社商品の新規発見につながりやすいことが特徴です。外部広告は、購入者がプラットフォームにアクセスしていない状態でも広告が表示されるため、幅広いターゲットにPRする事ができます。
また、Shopeeだけの特徴として、無料で使えるライブストリーミング機能があります。この機能は、テレビショッピングのようにインフルエンサーを活用した商品宣伝ができるので、ユーザーの強い関心を引くような宣伝が可能です。
項目 | Amazonグローバルセリング | Shopee |
出品者メリット | なし | あり(CCB、FSS) |
Amazonグローバルセリングでは、セールを開催する場合、割引で生じる価格差のコストは、全て出品者が負担します。そのため、値下げにより購入されやすくはなるものの、利益を圧迫してしまいます。
Shopeeでは「CCB(Cashbackプログラム)」という、出品者・購入者双方に嬉しい内容のプログラムがあります。具体的には、定期的に開催されるキャンペーンでは購入時に商品代金の一部がキャッシュバックされる費用を、なんとShopee側で負担してくれます。
さらに、購入者の送料が無料になる「FSS(Free Shipping Program)」は、合計オーダー額の達成や送料無料バウチャーの適用など、一定要件を満たすことで送料が無料になります。
Amazonグローバルセリングでは、サポートに関してはそれぞれの国の言語での対応となります。つまり、その国の言語を話せる担当者がいないと、サポートを受ける事が非常に難しいです。
Shopeeでは、サポートに関してはどの国への出品でも日本語での対応が可能です。そのため、日本語を話せる担当者がいれば、すべての国への対応が可能です。
この記事では、同じ越境ECサービスであるAmazonグローバルセリングとShopeeについて、どちらも使うことでお得になる理由やメリットを解説しました。
ともに膨大なユーザー数を抱えるAmazonとShopee、両者をうまく活用することは、あなたの商品を知ってもらう機会が増える事につながります。
Shopee Japan(ショッピージャパン)ではアカウント登録・初期費用は無料ですので、ぜひこの機会に越境ECにチャレンジしてみましょう。
この記事を書いた人
小太郎
越境ECで脱サラした人。
ある日本の商品に特化して全世界に販売。
現在はECを組織化しライターとして活動中。
自分を一言で表すと→努力が上手い凡才