Resources
コラム
コラム
eBay・Shopeeの手数料を5項目で徹底比較!越境ECプラットフォームを費用面で選ぶならどっち?
2023.06.20
「eBayとShopeeの手数料、何がどう違うの?」
「自社商品を輸出するのに最適なサービスはどっち?」
この記事では、eBayとShopeeの手数料について、越境ECでかかる5種類の手数料に分けて、それぞれ具体的に解説します。
さらに後半では「この商品ではどっちがおすすめ?」という視点で、重視すべき5つのポイントごとに、おすすめの越境ECモールをまとめました。
越境ECモール選びの参考にご活用ください。
越境ECで発生する手数料は、主に以下の5種類です。
eBayとShopeeでは、これらの手数料にどのような違いがあるのかを、それぞれ個別に比較していきましょう。
「商品の出品」で発生する手数料です。販売の有無に関わらず、出品をしただけで発生します。
eBayの出品に関する手数料
1出品ごとに手数料が発生します。どのアカウントでも、毎月250品までは無料枠内で出品でき、それを越えた分に対して手数料が発生します。また無料枠は、別途ストアを開設することで、加入プランに応じて最大10万品まで増加します。
Shopeeの出品に関する手数料
Shopeeでは、出品している商品数に関わらず、出品に関する手数料は発生しません。
「商品の売上」により、販売時点で発生する手数料です。
eBayの売上に関する手数料
販売した商品が含まれているカテゴリーによって手数料率が変動します。例えば、ほとんどのカテゴリーが該当する「標準手数料」だと、7,500USDまでは12.9%となっています。
また、過去の売上やアカウント評価の状態によって、手数料が割引になります。
Shopeeの売上に関する手数料
販売手数料と決済手数料を合わせた5.3~7.0%が手数料です。下記の通り、出品する国により手数料率が変わります。
アカウントの「維持管理」に関する手数料です。
eBayのストアに関する手数料
eBayでは、ストアを開設するかどうかは任意であり、必ず発生する費用ではありません。しかし、個人の趣味ではなく事業規模で販売するセラーアカウントでは、ストア開設によるメリットを活用するために多くがストアで運営しています。
ストア開設のメリットは、「①出品に関する手数料」の無料出品枠が増えることや、「②売上に関する手数料」の固定費用が割引になることです。他にも、デフォルトの販売ページ以外にストアURLが発行され、デザイン性が向上するなどがあります。
Shopeeのストアに関する手数料
Shopeeでは、ストアに関する手数料は発生しません。
Shopeeでは、販売する国ごとに独自のページを運営していきますが、どんなに複数のShopeeアカウントを運営しても、アカウントの維持管理にかかる手数料は発生しません。
任意で付属できる「追加オプション」に関する手数料です。
具体的には、広告費や出品ページのグレードアップなど多くの項目がありますので、以下で詳細を解説します。
追加オプションでは、どちらにも共通するものもあれば、独自性の高いものまで様々な種類があります。
eBayの追加オプション手数料
eBayの追加オプションの特徴は、出品ページに対しての細かい設定ができることです。それぞれの項目で手数料が発生しますが、検索結果で目立つデザインになるなど、顧客からの視認性アップを狙えるオプションが多くなっています。
また、商品ごとに設定する広告宣伝費(Promoted Listings)は、商品購入時に発生するので、露出させるだけであれば費用がかかりません。
Shopeeの追加オプション手数料
Shopee追加オプションの特徴は、購入者に対して還元されるメリットがとても多い事です。購入者がお得にショッピングできるので、今後のリピーター獲得に繋がりやすくなります。
具体的には、ポイント制度と似ている「CCB」では、購入で次回Shopeeで使える「Shopee Coin」が貯まるので、購入者のお得感を高めることができます。さらに定期的なキャンペーンにおいては、購入者にキャッシュバックが行われます。なんと、その時の費用はShopeeが負担してくれるので、販売者にとってもお得なプログラムです。
また、購入者の送料が無料になる「FSS」は、オーダー額や送料無料バウチャーの適用など一定要件を満たすことにより、送料が無料になります。
他にも、広告宣伝での販売機会増加が狙える「Shopee Ads」では、クリック時に費用が発生する仕組みですが、露出させるだけであれば費用がかかりません。
売上を日本口座に出金する時にかかる手数料です。
eBayとShopeeは、どちらもPayoneerという決済サービスを利用します。販売代金回収の流れとしては、どちらもPayoneerに入金された売上金を、為替レートに応じた日本円にして、日本の銀行口座に出金します。
どちらも同じサービスなので、銀行口座への出金時にかかる手数料も一定であり、出金額の2%以下の出金手数料となっています。なお、取引状況などにより、手数料率が割引になるケースもあります。
これまで、どちらも同じ越境ECモールであるeBayとShopeeを、5つの手数料ごとに比較してきました。
そこで、「この商品の場合はどっちを使うのがお得なのか?」という視点で、重視するポイントを5つに絞り比較検討してみました。
それぞれ売上額などによって手数料が変わる仕組みなので、単純比較はできませんが、大まかな傾向をとらえた1つの検討材料としてご覧ください。
越境ECでのすべての販売活動にかかる、トータルのコストを安くしたい場合には、Shopeeがおすすめです。Shopeeは、商品が販売されるまでにかかるコストが一切ないため、いくら出品しても0円です。さらに、販売手数料と決済手数料を合わせた売上に関する手数料は、最も高いマーケットでも7%であり、商品カテゴリによって変動しない、シンプルでわかりやすい体系になっています。
ストア維持費などの月額固定費を安くしたい場合は、Shopeeがおすすめです。Shopeeのアカウントは、出品点数に関わらず出品に関する手数料が発生しないほか、アカウントの維持に関する費用も一切ありません。eBayでは、デフォルト販売ページの他にストアを運営することでコスト削減などのメリットがありますが、その場合ストア利用料が月額単位で発生します。
出品ページのデザインや見栄えをよくしたい場合にはeBayがおすすめです。eBayは商品の表示に関して様々なカスタマイズができるので、競合他社との見た目上での差別化を図ることができます。また、デフォルトとは違うデザインが特徴的なストアでの販売も可能です。
商品を多くの国で販売していきたい場合には、eBayがおすすめです。現在Shopeeでは、アジア圏内(シンガポール・台湾・タイ・マレーシア・フィリピン)に出品できますが、eBayでは190カ国への出品が可能です。ただし、eBay.com(USサイト)以外の他地域への出品には、1出品ごとに手数料が発生します。また、日本から輸出する場合には、配送国までの距離に応じて送料が高額になる傾向があります。
購入者の目線で、お得に購入できるECモールとしては、Shopeeがおすすめです。Shopeeでは、購入した商品に対して、次回からの買い物で使える「Shopee Coin」が付与できるCCBというプログラムを使うことができます。
また、一定額以上のオーダーや送料無料バウチャーを使うことにより、購入者の送料が無料になるFSSというプログラムもあります。
これらの購入者にお得な仕組みは、ストアのファン獲得に繋がりやすく、リピーターを生むきっかけになりやすいです。
この記事では、同じ越境ECモールであるeBayとShopeeについて、手数料の違いを解説してきました。さらにその上で「あなたへのおすすめはどっち?」という比較を、重視したい5ポイントごとに解説しました。
どちらのモールも、アカウント作成は無料ででき、月250品までの出品であればコストが一切かかりません。さらに、同じ決済サービス(Payoneer)を使用しています。
あなたの取り扱う商品に合わせた比較は、両方のアカウントを作成し、実際にあなたの商品を出品して試してみる事がおすすめです。
Shopeeの新規アカウント申請は簡単で、出店までのサポートも充実しています。ぜひこの機会に試してみましょう。
この記事を書いた人
小太郎
越境ECで脱サラした人。
ある日本の商品に特化して全世界に販売。
現在はECを組織化しライターとして活動中。
自分を一言で表すと→努力が上手い凡才