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【海外販売に強いShopeeとShopifyを徹底比較】それぞれの特徴を紹介!アナタに最適なのはどちらのサービス?
2022.08.18
近年、越境ECの市場規模は世界的に拡大しています。経済産業省が発表した「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子取引に関する市場調査)」によると、2019年の世界のEC市場規模は7,800億USドルだったのに対して、2026年には、4兆8,200億USドルまで市場規模が拡大されると予想されています。
海外販売を行う方法は様々ありますが、本記事では、注目度の高いShopeeとShopifyに着目します。2つのサービスのそれぞれの特徴やそれぞれどのような方にオススメか詳しく解説していきます。現在、海外販売を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
Shopeeは、東南アジアを中心に販売可能な越境ECプラットフォームです。東南アジア・台湾最大級のECモールであり、2020年の注文数は28億回にも上ります。そして、2021年には、世界ショッピングアプリで、総合ダウンロード数1位を記録しました。このように、Shopeeは、今世界で最も勢いのある越境ECプラットフォームの1つです。
Shopifyとは、2006年にカナダでサービスが開始された、ネットショップの開設・運用ができるクラウドECサービスです。Shopifyは、世界中で利用されており、2021年には、175ヵ国、170万以上の店舗で利用されました。このデータから、Shopifyが世界中で如何に高い評価を受けているか把握することができます。
ShopeeとShopifyのサービス概要について理解していただいたところで、本項目では、それぞれのサービスの特徴についてご紹介します。
Shopeeの最大の特徴は、東南アジア・台湾最大級のECモールである点です。2022年現在、Shopeeでは、シンガポール、台湾、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピンなど東南アジアを中心に、14地域に進出しています。東南アジアには、「Lazada」や「Tokopedia」といった人気ECモールが複数ありますが、Shopeeでは、ライブストリーミング機能やゲーミフィケーションなどアプリのコンテンツが充実しており、そのShopeeアプリの総ダウンロード数で世界1位を獲得しました。
Shopifyの特徴は、プログラミングの知識がなくても、本格的なECサイトを構築可能な点です。Shopifyでは、100種類以上のデザインテンプレートが存在し、簡単にオシャレなECサイトを構築することが可能です。また、拡張機能にも優れており、Shopify公式アプリやサードパーティアプリ(第三者が制作したアプリ)の使用により、決済方法や配送方法の追加など柔軟にカスタマイズ可能です。このような点がShopifyの特徴であり、Shopifyが世界中で利用される理由でもあります。
ShopeeとShopifyにはどのような共通点があるのでしょうか。本項目では、2つのサービスの共通点を3つご紹介します。
Shopee、Shopifyを利用することで、日本にいながら海外のユーザーに向けて商品販売が可能です。そのため、日本で既にECサイトを運営しており、これから海外に販路を拡大していこうと検討している方に最適のサービスです。
日本にいながら海外販売を行うためには、多言語・多決済に対応しているサービスであることが絶対条件です。Shopeeでは、英語・中国語・ベトナム語・インドネシア語・タイ語に対応しており、現金着払い、クレジットカード・デビットカード、ATM支払い、銀行振り込みなど多数の支払い方法が準備されています。Shopifyでも、50を超える言語に対応しており、決済方法に関しては、paypalやApplePay、携帯キャリア決済など100以上の決済に対応しています。
海外に実店舗を構えるとなると、家賃・土地代の支払いや、現地の言語を話せるスタッフを雇うなど、初期費用、運用コスト共に大きな投資金額が必要になります。しかし、日本にいながら海外出店できるとなれば、家賃・土地代の支払いや、現地の言語を話せるスタッフを雇う必要はなく、ローコストで海外出店可能です。そのため、Shopee、Shopify共に魅力的なサービスと言えるでしょう。
海外への商品発送は、通関手続きを必要とします。これまで手続きの内容が複雑でしたが、今では技術の進歩により、一般の方でも簡単に海外発送が可能となりました。特に、ShopeeとShopifyでは、海外発送をより手軽に行えるサービスを提供しています。
Shopeeでは、Shopee Logistic Service(SLS)と呼ばれるShopee独自の物流サービスの提供を行っています。SLSは、出品者が効率的に海外に商品を発送できるようワンストップのサービスとして機能し、配送料の削減やリードタイムの減少に繋がっています。
Shopifyでは、物流システムや公式アプリを使用することで、海外発送を簡単にできます。例えば、物流システムによって、倉庫の在庫状況管理や配達依頼などを自動化可能です。また、公式アプリでは、配送日時指定や日本郵便を利用して海外に商品を発送する際に、配送料を一括検索できるようになります。これにより、配送が効率化され、海外のお客様にスムーズに商品をお届けできます。
Shopee、Shopify共に日本語のサポート体制が整っています。チャットでの問い合わせの他に、メールやを使用しての質問も可能です。また、「Shopee ヘルプページ」、「Shopify ヘルプセンター」が用意されており、よくある質問について分かりやすくまとめられています。
次にShopeeとShopifyの相違点を見ていきましょう。
ShopeeとShopifyは、ECモールとECサイト構築プラットフォームという点で大きく異なります。ECモールは、インターネット上のショッピングモールであり、一つのECサイトに複数の企業のショップが出店しているイメージです。一方、ECサイト構築プラットフォームは、ECサイトを作成するためのサービスです。
ECモールを利用するメリットは、集客を自身で行う必要がない点です。基盤となるECモール自身が集客を行ってくれるため、もちろん自身の商品をお客様にアピールする努力は必要ですが、集客の心配は不要です。一方、ECサイト構築プラットフォームは、ECサイト作成サービスの為、集客は自身で行う必要があります。
ECサイト作成プラットフォームのメリットは、サイトのデザインを自由にカスタマイズできる点です。ECモールは、サイトのデザインが統一されているため、デザインを自由に選ぶことはできません。
このように、ShopeeはECモール、ShopifyはECサイト構築プラットフォームは大きく異なるため、それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握しましょう。
Shopeeで商品を販売するにあたって、必要となるのは販売手数料と決済手数料の2つです。販売手数料は、売上総額の3%、決済手数料は、売上総額の2%かかります。しかし、Shopeeでは、2022年4月1日から「Shopeeウェルカムキャンペーン」を実施しており、最初の3ヵ月(90日)間は販売手数料が無料になります。
一方、Shopifyの利用料は、月額料金制となっています。ベーシックプラン(月25ドル(約3000円))、スタンダードプラン(月69ドル(約9000円))、プレミアムプラン(月299ドル(約39000円))の3つのプランがあります。なお、Shopifyは14日間無料体験が可能です。
このように、ShopeeとShopifyでは、利用料や料金体系が異なります。
ここまでの内容を踏まえて、ShopeeとShopifyそれぞれどんな方におすすめかご紹介します。
Shopeeは、東南アジアのユーザーに向けて商品を販売したい方や今後海外に販路を拡大したいと考えている方におすすめです。Shopeeを利用することで、簡単に海外に向けて商品販売が可能です。年に数回開催される大型セールをはじめ、海外のスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドやジャッキーチェンがShopeeのアンバサダーを務めるなどShopeeには、売上を伸ばすための販売促進イベントや施策が多数あります。また、出店時の初期費用が0円のため、初期段階でコストを抑えたい方にもおすすめです。
Shopifyは、自分好みのECサイトを作成し、商品を販売したいと考えている方におすすめです。Shopifyを利用するメリットは、初心者でも簡単にデザイン性の高い本格ECサイトを作成できる点です。そのため、アパレルや化粧品などデザインやブランド力が重要となる商品を制作・販売したいと考えている方は、ShopifyでオリジナルECサイトを作成するのが良いでしょう。最近は、InstagramやTwitter、YouTubeなどのSNSから商品を認知し、購入にまで繋がるケースが多く、アパレルや化粧品はSNSとの相性も良いため、SNS運用を上手く行えば集客もできるでしょう。
本記事では、ShopeeとShopifyを比較し解説しました。
海外販売はハードルが高いと感じる方が多いと思います。しかし、ShopeeやShopifyを利用すれば、簡単に海外販売が可能です。
特に、Shopeeは海外販売を始めるハードルが低く、登録1分で越境販売を開始できます。さらに、新規出店から3ヵ月は販売手数料が無料で利用できるため、この機会にShopeeに登録してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
慈雨(じう)
IT、ファション、ECサイト関連の記事をメインに執筆しています。
「シュークリームとスニーカーが好きな20代男子です。」