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【わかりやすく解説】EC運営の基本!業務内容や必要な人員体制とは?
2022.12.27
商品の企画、仕入れ、撮影、受注管理、在庫管理、梱包、発送などEC運営を行う際には、様々な業務を行う必要があります。
本記事では、EC運営の基本である業務内容や必要な人員体制について解説していきます。EC運営に携わる方は、ぜひ参考にしてください。
Eコマースとは、インターネットを活用して商品を販売することです。そのEC運営を行うにあたり、企画や仕入れ、撮影、ECサイト管理、マーケティング、SNS投稿など業務内容が多岐にわたるのが特徴です。
ECサイトとは、自社や個人で構築された、ショッピング機能の備わっているサイトのことです。一方で、ECモールとは、複数のショップが1つのサイトに集まってできたプラットフォームです。インターネット上のショッピングモールと解釈すると分かりやすいでしょう。
EC業務には以下のスキルが求められます。
1.リサーチスキル
顧客のニーズやトレンド商品など市場の動きを細かく調べられるリサーチスキルはEC運営に役立ちます。リサーチスキルによって、顧客が満足する商品を販売できれば、顧客満足度の向上にも繋がります。
2.SNS運用スキル
最近では、ECとSNSを組み合わせてショップへのアクセスや売上を伸ばしていくのが主流です。InstagramやTwitter、YouTubeなどのSNS運用スキルは、ショップの売上拡大に直結します。
3.情報分析スキル
人気商品の発見やサイトアクセス数の改善などには、情報分析スキルが必要です。情報分析ができることにより、ショップの改善点も多く見つけられます。
EC運営を行う際は、以下の点を覚えておきましょう。
EC運営を始めてすぐ商品が売れると思わない
ECで商品が売れるためには、集客が重要です。しかし、EC運営を始めた初期の段階は、出品数が少ないため、自社商品が顧客の目に止まりにくい状況です。出品数を徐々に増やしていき、成果が出るまで粘り強くEC運営を継続していきましょう。商品ページへのアクセス増加は売上増加の必要条件です。
リピーターの獲得に注力する
大きな売上を上げているECには、必ずリピーターが存在します。お客様にまた利用したいと思って貰えるようにアフターケアや購入特典などを工夫しましょう。
付加価値を付けて販売する
EC販売は、他社との価格競争に巻き込まれやすいです。そのため、ただ単に商品を販売するだけでなく、返品を受け入れる、割引クーポンを配布するなどの付加価値を付けた販売がおすすめです。
ECの業務内容は、ECサイトとECモールで業務内容が多少異なります。本項目では、ECサイトとECモールそれぞれの場合に分けて業務内容を解説します。
①ECサイトの構築
ECサイトを運営する場合、自らドメインを取得し、ECサイトを構築する必要があります。デザインやUIを自社好みに自由にカスタマイズできるといったメリットがある反面、ECサイトの構築には時間がかかる、自社でエンジニアやデザイナーと連携をとる必要があるといったデメリットも存在します。
②ECサイトのメンテナンス
ECサイトは構築して終わりではありません。定期的に管理やメンテナンスを実施する必要があります。特に、近年ECサイトのセキュリティの脆弱性を狙った攻撃が増加しており、セキュリティ強化に対する対策を実施し、セキュリティ事故が起きないように努める必要があります。
③商品企画
当たり前ですが、ECサイトを運営する為には、販売する商品が必要です。商品企画では、市場のニーズや顧客の要望をリサーチし、売れる見込みのある商品を企画していきます。ここでは、マーケティングスキルやリサーチ力が必要とされます。
④商品の仕入れ
商品を仕入れる際は、あらかじめどの程度商品が売れるか見込みを付けたうえで仕入れます。売上個数よりも仕入れ数が上回ると売れ残り在庫を抱えてしまいます。一方、売上個数よりも仕入れ数が下回ると機会損失を生み出してしまいます。そのため、商品の仕入れは慎重に行いましょう。
⑤商品撮影
ECで商品を販売する際、商品画像はお客様が初めに目にする部分です。商品画像がきれいに撮影されているかどうかで商品の売上が大きく変わることもあります。そのため、商品撮影は手を抜かずに行いましょう。
商品撮影を行う際は、具体的に以下の点に気を付けると良いでしょう。
・色彩や光の調整(自然光を取り入れるのがおすすめです。)
・背景を整える(背景には白やグレーを使いましょう。彩度の強い色はNGです。)
・小物を有効活用(小物を上手く使うと商品の魅力を引き立てられます。)
・サイズ感が分かるように撮影(アパレル商品は必ず着用画像を載せましょう。)
⑥商品の出品
販売する商品の準備と商品撮影が完了したら、商品を出品します。商品の出品では、ECサイトに商品画像や商品の情報を記載していきます。商品の情報を記載する際は、商品の特徴が顧客に伝わりやすいように分かりやすく、丁寧に記載しましょう。
⑦商品の宣伝・アピール
ECサイトの場合、ECモールと比較して、集客が弱いといった特徴があります。そのため、自ら顧客に商品を宣伝・アピールしていく必要があります。商品の宣伝方法はいくつかありますが、InstagramやTwitter、YouTube、ブログが特におすすめです。これらのサービスはいずれも無料で利用でき、ECサイトとの相性も良いです。また、最近ではECサイトのメディア化も進んでおり、ECサイト内にコラムやお役立ち情報を掲載し、集客する方法もあります。
⑧商品在庫の管理
ECサイトを見てお客様が商品を購入したいと思ったとしても、商品の在庫がなければ商品の販売はできません。商品在庫の管理では、常に商品の在庫を切らさないように注意する必要があります。
⑨受注管理
受注管理では、顧客から商品の注文が入ってから商品を発送するまでの業務を行います。具体的に注文内容の確認や商品在庫の問い合わせなどが受注管理業務にあたります。商品をいち早く間違えずにお客様の元に発送できるように、受注管理では正確さと素早さが求められます。
⑩商品の梱包&発送
商品を梱包する際は、衝撃緩和剤を詰めるなどして配送中に商品が破損しないようにしましょう。また、商品のラッピングが雑だとお客様満足度が低下するため、一つ一つ丁寧にラッピングしましょう。商品の梱包が完了したら商品を発送します。発送の際、手書きメッセージや次回の買い物で使用できるクーポンコードを発行するとリピーターの獲得に繋がるため、ぜひ実践してみてください。
⑪アフターケア
アフターケアは、リピーターの獲得やECサイトの認知拡大の為に重要な業務です。商品がお客様の元に到着したのを確認後、レビューをお願いしましょう。また、時にはお客様からクレームなどの厳しい意見が寄せられることもあるでしょう。しかし、クレームに目をそむけるのではなく、1つの貴重なお客様意見としてクレームにも真摯に向き合い、今後の改善に活かしましょう。
以上がECサイトを運営する際の業務内容です。
①出品するECモールへの登録
ECモールに出品する際は、ECサイトの構築がない代わりに出品するECモールへの登録を行う必要があります。ECモールは簡単に登録できるため、ECサイト構築と比較してコストや時間がかからないといったメリットがあります。
②ECモール上でショップの開設
登録したECモール上でショップの開設を行います。ECモールでは、あらかじめ準備されたテンプレートを使用してショップデザインを構築可能なため、簡単にショップの開設を行うことができます。
③商品企画
④商品の仕入れ
⑤商品撮影
⑥商品の出品
⑦商品の宣伝・アピール
⑧商品在庫の管理
⑨受注管理
⑩商品の梱包・発送
⑪アフターケア
ECモールとECサイトの業務内容で大きく異なる点は、ECモールは自社で自らECサイトを構築する必要がない点です。そのため、素早くEC運営を始められます。③商品企画〜⑪アフターケアは、ECサイト運営と同じ手順です。
しかし、ECモールはECサイトよりも集客力に優れているため、⑦商品の宣伝・アピールはECサイトほど注力しなくても集客可能です。ECモールを選定する際は、集客力がどれほどあるかで決めるのも良いでしょう。
EC運営に必要な人員体制も、ECサイトとECモールで異なります。本項目では、ECサイトを運営する場合とECモールに出品する場合、それぞれの人員体制について解説していきます。
ECサイト運営には多くの人員を必要とし、業務内容によっては専門家が必要です。特にECサイトの構築やメンテナンスは、プログラミングの知見を持っているエンジニアが必須となります。また、SNS運営もマーケティングやSEOに知見のある社員の方が良いでしょう。ECサイト運営を行う際は、適したスキルを持った人材に適切な役割を与えることが重要となります。
ECモールに出品する場合は、ECサイトと比較してそれほど人材は必要ありません。その理由は、ECモールはサイト構築やメンテナンスを行う必要がないためです。ECに不具合が発生した際は、全てECモールの運営側で対応してくれます。そのため、エンジニアを集める必要もありません。規模を小さく見積もるのであれば、数人で全ての業務をまかなうことも可能でしょう。
本記事では、EC運営の業務内容や必要な人員体制について解説しました。
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この記事を書いた人
慈雨(じう)
IT、ファション、ECサイト関連の記事をメインに執筆しています。
「シュークリームとスニーカーが好きな20代男子です。」