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アフターコロナにおけるインバウンド需要|越境ECにも注目
2023.08.07
日本におけるインバウンド需要は、コロナ禍によって大きく変化しました。コロナが落ち着いた今、インバウンド需要が再び回復することが期待されています。そしてインバウンド需要の回復とともに注目を浴びているのが越境ECです。
この記事では、アフターコロナにおけるインバウンド需要の変化や越境ECに注目が集まる理由、そして越境ECを活用したインバウンド需要の取り込み方について解説します。
加えて越境ECビジネスを手厚くサポートするShopeeについても紹介します。アフターコロナにおけるインバウンド需要の変化に対応し、新しいビジネスチャンスを見つけるために、この記事を参考にしてください。
新型コロナウイルスの影響により、日本におけるインバウンド需要は大きく変化しました。コロナ前後ではどのように変化したのでしょうか。インバウンド需要の変化、そして変化によって期待される産業への影響について解説します。
新型コロナウイルスの世界的な流行により、コロナ前後でのインバウンド需要は大きく変化しました。コロナ前の2019年には、訪日外国人観光客数は記録的な数を達成し、約3,188万人に上りました。しかし2020年のパンデミックの影響で、インバウンド需要は急速に減少しました。日本政府の入国制限や国境閉鎖により、2020年の訪日外国人観光客数は前年同月比で約87%減少し、わずか410万人にまで落ち込みました。
最近は、ワクチン接種の進展や国際線の再開により、インバウンド需要は徐々に回復の兆しを見せています。2022年9月の訪日外国人数は約20万6500人と報告されており、前年同月比で1065%の増加が見られました。
ただし需要の性質は変化しており、以前とは異なる傾向が見られます。健康や安全を重視する旅行プランが人気となり、自然保護地域や温泉地への需要が高まっています。
出典:https://yamatogokoro.jp/inbound_data/50346/
ウィズコロナ時代におけるインバウンド需要は、大きく変化しています。2023年のインバウンド需要は、コロナ前の2019年を上回ると予想されており、一人あたりの消費額もコロナ前を上回っています。しかし、訪日外国人観光客数はまだコロナ前の水準に戻っていません。2024年2月にはコロナ前の水準を取り戻す見込みですが、それまでにはさらなる努力が必要です。
インバウンド需要の復活によって期待される産業は、観光や飲食、ショッピングなどです。特にウィズコロナ時代においては、安心して旅行ができる環境を提供することで、観光需要が回復することが期待されています。
またコロナ禍を経て、インバウンド需要の内容は変わりました。例えば、リアルな観光スポットに代わって、オンラインでの体験やコンテンツが注目を集めるようになっています。日本の文化や観光スポットを紹介するオンラインツアーが人気を博しており、リアルな観光スポットに行けない人たちにも貴重な体験を与えるでしょう。また、日本の文化や商品を紹介する動画やSNSコンテンツも、海外からの注目を集めています。
さらに、越境EC市場にも注目が集まっています。訪日外国人が、訪日前に越境ECで日本の商品を購入していることも珍しくありません。訪日前に越境ECで商品を購入することで、旅行先での時間を有効活用したり、品物を手に入れる確実性が高まるといった利点があります。また、現地での価格よりも安く購入することができる場合があるため、海外の消費者からの人気が高まっています。
越境ECはインバウンド需要を喚起するための重要なツールとなっており、今後も期待されている分野です。
新型コロナウイルスの影響で注目が集まる越境ECですが、具体的にどのようなものか、どうして注目されているかをご存じですか。
新型コロナウイルスの影響により、インバウンドは大きく落ち込みました。しかし同時に、デジタル時代ならではの消費が活発化していたことも事実です。越境EC市場は、コロナ禍においても拡大傾向を見せており、海外からの商品需要は依然として盛りあがりを見せています。コロナ禍を経て変わるインバウンド需要と、越境ECの可能性を探りましょう。
越境ECとは、消費者が居住地以外の商品を、ECサイトを利用して購入することです。つまり国境を越えたEC取引を指します。
越境EC市場は、近年急速に拡大しています。越境ECの「世界市場規模拡大予想」では、世界の越境EC市場は、2019年には7,800億ドル、2026年には4兆8,200億ドルにまで拡大すると予測されています。拡大の理由は、海外からの商品需要が高まっているためです。例えば日本の商品は、高品質や独自のデザインなど、海外からの需要が高いものが多くあります。また海外旅行者が日本で購入する商品を、越境ECで購入するケースも増えています。
越境EC市場は、日本の企業にとっても大きなビジネスチャンスです。日本の商品やサービスを海外に販売することで、新たな市場を開拓できます。越境EC市場に参入するためには、海外の消費者のニーズを把握し、適切なマーケティング戦略を立てることが重要です。
インバウンド需要が回復してきた今だからこそ、越境ECを使って相乗効果を狙いましょう。
例えば、日本の食品や化粧品などは、海外からの需要が高く、越境EC市場での販売が盛んです。一方、日本に訪れる外国人観光客にも、日本の食品や化粧品などを提供できます。越境ECで商品を販売することで、日本に訪れる外国人観光客に商品を知ってもらい、現地購入につなげるのです。また日本の観光地で人気のある商品や、日本の伝統工芸品なども、越境EC市場で販売されています。これらの商品を日本に訪れる外国人観光客に提供することで、日本の文化や伝統を知ってもらえます。
越境EC市場での販売を通じて、海外の消費者に商品を知ってもらい、現地購入促進につなげます。また反対に、訪日外国人観光客が帰国後に日本の商品を購入するケースもあります。商品の品質やデザイン、機能性などに魅力を感じ、日本で購入できなかった商品を越境ECで購入することが可能です。
ブランド認知度も高められるため、越境ECを活用しない手はありません。また越境ECを活用することで、海外の消費者からのフィードバックを受け取ることもできます。フィードバックを改善や新商品の開発につなげることで、ビジネスの拡大も見込めるでしょう。
越境ECを活用することで、海外からの商品需要を取り込むことができ、ビジネスの多角化が可能となるでしょう。ではどのように越境ECを活用し、インバウンド需要を取り組むべきか、具体的に解説します。
インバウンド需要を取り込むためには、観光で訪れた外国人が、日本で知った商品を越境ECで買えるように準備しておくと良いでしょう。帰国後も自国から日本の商品を購入してもらえるよう整えておくことで、インバウンド需要を取り込むことができます。
越境ECを活用したインバウンド需要の取り込みには、越境ECサイトが充実していることが必要です。越境ECサイトは、多言語対応や決済方法の充実、商品の豊富さなど、訪日外国人観光客にとって使いやすいサイトであることが求められます。また、越境ECサイトのSEO対策やSNSを活用したマーケティングなども重要です。
越境ECを活用したインバウンド需要の取り込みに成功した事例としては、資生堂が挙げられます。資生堂は、多言語対応や決済方法の充実、商品の豊富さなど、訪日外国人観光客にとって使いやすいサイトを提供しました。また、越境ECサイトでのプロモーションも積極的に行ったことにより、越境EC市場での販売を伸ばし、訪日外国人観光客からの支持を得ることに成功しました。資生堂のバイタルパーフェクションセットの売上は17.6億円にのぼります。
インバウンド需要は、主に2つのパターンに分類されます。「旅行先としての日本の商品」と「現地で使用するための日用品」です。これら2つのパターンによってどのような戦略を立てるべきか、具体的に解説していきます。
旅行や観光商品への需要に対する戦略
お土産品や観光地での特産品の需要はコロナ後に高まっており、戦略を考える必要があるでしょう。海外の消費者が日本の文化や伝統を求める場合、日本らしい商品を販売する越境ECサイトを展開することが効果的です。最新技術をアピールする商品も、海外消費者に訴求力があるでしょう。
この場合、マーケティング手法として広告やSNSを活用したプロモーションが効果的です。商品の説明や使い方、サービスの特徴などを海外の消費者が理解しやすいように翻訳して提供しましょう。
現地で使用するための需要に対する戦略
現地で使用するための日用品としての需要も非常に多く、これを取り込む戦略が必要です。まず、海外の消費者が求める日用品の特徴やニーズを把握し、それに合わせた商品ラインナップを提供する必要があります。現地で使用する日用品の需要を捉えるためには、地域別にブランディングを行ったり、パッケージデザインにも違いをつけると良いでしょう。
加えて現地の消費者にとって使いやすいよう、商品説明や使い方の情報を提供するべきです。
Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームであり、越境ECビジネスを手厚くサポートしています。ここでは海外の商品を簡単に出品でき、多言語対応や海外配送サポートなど、越境ECに必要な機能も充実しています。また売上を伸ばすためのノウハウがたくさん用意されているため、Shopeeを利用しない手はありません。
越境ECに注目が集まる今、こういったプラットフォームを活用することで、海外市場でのビジネス拡大が可能となります。Shopeeの豊富な機能と施策を活用し、海外市場でビジネスを成功させましょう。
この記事を書いた人
キサラ
マーケティングや会計、ビジネス系の記事が得意です。
趣味である美容やファッション関連の記事も執筆することがあります。
ご自身を一言で表すと:時に熱く、時に冷静