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【物販ビジネス】海外へ自社商品の販路を拡大する方法をご紹介
2022.04.08
国内だけでなく海外でも自社商品を販売したい!しかし、どうやって海外で商品を販売すれば良いのか分からない。こんなお悩みをお持ちではありませんか?
本記事では、海外で自社商品を販売したい方向けに「海外へ自社商品の販売を拡大する具体的な方法」を5つご紹介します。
海外でも自社商品を販売することができれば、2倍、5倍、10倍と売上を伸ばしていくことが可能です。各販売方法のメリットとデメリットについても詳しく説明しているため、海外で自社商品の販売を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
グラフ1:上位12か国(地域)の日系企業(拠点)数の推移
グラフ1から分かるように、近年海外に販路を拡大する日本企業が増加しています。また、世界中がインターネットで繋がり、物流が整備されたことにより企業だけでなく個人販売主の方でも最近は海外に商品を出品する方が増えてきました。
日本の企業が海外に販路を拡大するのには、大きく2つの背景があります。
日本では少子高齢化が進んでおり、国内の市場規模は減少傾向にあります。さらに人口減少に伴って、今後益々日本の市場規模は縮小していくと予想されます。
中国やアメリカは日本と比較して人口が多いだけでなく、市場規模の大きさも桁違いです。特にECサイトの市場規模を見ると、令和2年度時点でアメリカは日本の5.6倍、中国は日本の10倍以上の市場規模があります。
この2つの背景により、海外に販路を拡大する日本企業が増加しています。
海外に販路を拡大すると3つのメリットが得られます。
前の項目で説明した通り海外の市場は日本よりも大きいため、より多くのビジネスチャンスがあります。そのため、日本だけで商品販売を行うよりも売上を伸ばせる可能性があります。
海外にはタイやシンガポール、香港など日本と比較して法定税率が低い国が多くあります。また、「外資優遇制度」が設けられている国もあるため、海外販売は税率によるコストを削減できます。
国内だけでなく海外でも商品を販売することは、グローバルに活躍する企業としてブランドイメージを高める効果があります。また、海外販売によって自社と同じカテゴリーの商品を出品している他社との差別化を図ることも可能です。
ここからは、海外へ自社商品の販売を拡大する具体的な方法を5つご紹介します。
現地での小売店・店舗販売は、個人よりも企業向けの販路を拡大する戦略として有効です。日本の企業では、ユニクロや無印良品といった企業が海外で小売店の店舗を拡大させ、大きな成功を納めています。小売店・店舗販売のメリットとデメリットは以下の通りです。
海外で小売店・店舗販売を行うメリット
海外で小売店・店舗販売をする1番のメリットは、海外のお客様にいち早く商品を購入していただける点です。ネット販売だと商品の購入から到着までに時間がかかります。特に日本から海外への商品の配送は、かなり時間がかかります。また、新型コロナウイルスのように感染症などによって物流がストップしてしまった場合には商品のお届けにさらに時間がかかります。一方、海外で小売店・店舗販売をする場合は、商品を現地ですぐお客様に販売できます。
店舗で直接お客様に販売するとお客様が商品を手に取った際の反応を知ることができます。特に外国人は日本人とは異なった感性を持った人も多いため、日本国内で人気だった商品が海外でもヒットするとは限りません。そのため、直接海外のお客様の反応を見ることは、商品の改善点の洗い出しや新商品の開発の手がかりが掴める可能性があります。
海外で小売店・店舗販売を行うデメリット
海外で小売店・店舗販売を行う際の一番のデメリットは、人件費や家賃などのランニングコストが大きい点です。さらに、もし商品が予想よりも売れなかった場合は、在庫を抱えるリスクもあります。こうしたリスクを少しでも軽減するために海外での小売店・店舗販売に加えてECサイト販売やSNSでの宣伝などによって、店舗以外でも商品が売れる仕組みを作っておくと良いでしょう。
海外現地で自社商品を自社の代わりに販売・取引をしてくれる会社または店舗を利用する販売方法です。近年海外での代理販売を請け負ってくれる企業やサービスも充実してきているため、比較的簡単に海外代理店販売に挑戦することができるでしょう。
海外代理店販売のメリット
小売店・店舗販売では、巨額のランニングコストがかかりますが、海外代理店販売ではランニングコストを小売店・店舗販売と比較して安く抑えられます。海外代理店販売は、海外販売のリスクとリターン(ランニングコストを抑えつつ、海外での販売実績を積み上げていく)のバランスが取れた販売方法と言えるでしょう。
様々な国の海外代理店企業と契約することによって、短期間で複数の国に自社商品を販売できます。複数の国で自社商品を販売することにより、どの地域で商品が売れやすいのか把握でき、マーケティングにも役立ちます。
海外代理店販売のデメリット
海外代理店販売は、代理店に商品の販売を任せるため、「このように販売してほしい」といった要望が通りにくい傾向にあります。この問題を解決するためには代理店とコミュニケーションを重ね、お互いの信頼関係を築くことが重要です。
多数の国や企業が参加する海外展示会や海外商談会が世界各国で開催されています。自社商品が海外の国や企業にどのような評価を受けるのか知りたい企業の方は参加してみるのがおすすめです。
海外展示会・海外商談会のメリット
一度に多数の国の企業・バイヤーに自社商品をアピールできることが、海外展示会・海外商談会の大きなメリットです。しかし、参加者が多いからと言って戦略なしで展示会・商談会に参加すると本当に契約を取りたい企業の方に自社商品の魅力が伝わらない可能性があるため、戦略やターゲットを練ったうえで海外展示会・海外商談会に参加しましょう。
展示会に参加するコストは、海外に実店舗を出店するより安く済みます。そのため、今後本格的に海外に進出するためのテストマーケティングとして海外展示会や海外商談会に参加するのも良いでしょう。
海外展示会・海外商談会のデメリット
展示会に出店するためには出店料を支払う必要があります。また、渡航費や英語が話せない場合は通訳が必要になるため、通訳を雇う費用もかかります。このように海外展示会・海外商談会に1回参加するだけでもかなりの費用がかかります。最近は新型コロナウイルスの影響もありオンラインで展示会・商談会を開催するケースもあります。オンライン上での参加であれば渡航費などはかからないため、費用を安く抑えたい方にとってはおすすめです。
FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどのSNSは世界中で利用されており、多くのユーザー数を抱えています。SNSを利用すれば、日本国内にいながら海外の方に向けて自社商品の宣伝やアピールができます。初めはSNSで小さく海外販売を始め、海外販売が軌道に乗り始めた時点で海外店舗を設置したり、海外代理店と契約して海外に自社商品を置くといった他の販売方法とSNSを組み合わせることができます。
SNSを利用する場合のメリット
ほとんどのSNSは基本的に無料で利用することが可能なため、SNSを利用しての販売にはランニングコストがかかりません。また、自社商品のイメージに合った写真や動画をSNSで発信することにより、自社や自社商品に対するブランドイメージを構築できます。
SNSを利用する場合のデメリット
海外の方向けにSNSで発信するためには、その国の言語が分からないといけません。もし販売していきたいと考えている国の言語を扱える社員がいない場合は、その国の言語に習熟している社員を新たに雇用する必要があります。また、どのSNSを利用するかによりますが、商品の撮影や商品画像の編集、商品紹介文の作成などSNSを運用するスタッフに大きな負担や手間が大きいのがSNS販売のデメリットです。
SNSだけでは商品を販売できないため、ECサイトや実店舗は必要不可欠です。SNSは企業や自社商品に対する認知を広めるために活用し、ECサイトや実店舗からお客様に商品を購入していただきましょう。
越境ECは手軽に利用でき、低コストで始められることから、これから海外で売上を伸ばしていきたい企業だけでなく、個人で自社商品を販売している方にもオススメの販売方法です。
越境ECのメリット
越境ECは安い初期費用・維持費用で利用できるといったメリットがあります。Shopeeを利用すれば、初期費用・維持費用を0円で利用できます。さらに、日本越境セラーだと新規出店から3カ月間なんと販売手数料0円になります。
問題やトラブルが起きた際に越境ECに問い合わせると、解決策やアドバイスを貰えます。また、期間限定でお得なキャンペーンに参加できる越境ECもあるため、快適に海外販売できることが、越境ECの魅力の一つであると言えるでしょう。
越境ECのデメリット
多くの社員を抱えている企業は別ですが、個人で商品を販売している方に取って配送には非常に多くの手間や負担がかかります。また、配送料をお店側で負担している場合は、配送料も高くなります。しかし、Shopeeでは、配送サポートサービスの利用が可能であり、国際送料の一部をShopeeが負担してくれます。配送の手間を少なくしたい、配送料の負担を軽くしたいと考える方にShopeeはオススメの越境ECです。
本記事では、海外へ自社商品の販路を拡大する方法を5つご紹介してきました。海外で自社商品を販売したいと考えている方は、本記事で紹介した5つの販売方法から、自分にあった販売方法を選択してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を書いた人
慈雨(じう)
IT、ファション、ECサイト関連の記事をメインに執筆しています。
「シュークリームとスニーカーが好きな20代男子です。」