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【広告の目的を理解しよう】ECマーケティングならShopee Ads(アズ)で一歩先の広告戦略を!
2022.08.31
昨今、SNSやコンテンツマーケティングの活用で「インターネット上から販売したい商品の周知や浸透」に関する方法も広汎なものとなりました。しかし広告の効果における再現性や確実性をより追求していくのであれば「広告投資」は必要不可欠となります。
本記事では、越境ECのプラットフォームでもあるShopee(ショッピー)でECマーケティングの一つとして展開している独自の広告「Shopee Ads(アズ)」について詳しく解説しています。
「海外販売を考えているが、ショップに合った効果的な広告を打っていきたい」
「既にShopeeを利用して販売しているが、現在売上に伸び悩んでいる」
このような方に向けた内容となっておりますので、最適な広告運用を希望されている方はShopeeでの広告投資のノウハウが盛りだくさんとなった本記事をぜひご参照ください。
広告投資をする最大の目的は「認知拡大」と「売上向上」の2つです。
商品やショップの認知拡大を図ることで、同じ機能や役割を果たす複数の類似商品の中から、自社の商品を選択しやすくなります。また商品ではなくショップ全体のイメージを向上させることで、関連の商品や高額の商品の販売(アップセル、クロスセル)に繋がることを戦略的に行っているセラー(販売者)もいます。広告の効果を最大限に発揮できるよう、最適な方法を選択していきましょう!
Shopeeではセラーに対し、「種まき」「認知」「検討」「購入」の4ステップの考え方を基盤とし、Shopeeプラットフォーム内外で4つのマーケティング投資を推奨しています。
1.Facebookを活用したサンプル配布キャンペーンなどで見込み客を獲得
2.Facebookのプロパティ上(収益化に使用可能な製品やブランド)で、ユーザーの閲覧行動を利用したオフサイトトラフィック(SEO外部対策)の促進
上記プラットフォーム外広告は、Shopeeショップに最低10SKU(種類)以上の商品があるブランドが対象となっていて、「Shopeeの統計による購買行動の似た顧客集団のデータ」と「製品カタログ」を共有することが可能となります。こちらを活用する事でShopee以外のチャネルで個々の顧客に合わせたアプローチができ、マーケティングの種まき〜検討までを行う事ができます。
またプラットフォーム内広告(Shopee Ads)は、モール上で顧客が特定の商品検索を行ったり、モール上を探索している際に有効な広告です。広告を打ち出したセラーの商品やショップの露出の機会を増やし直接的な購入に繋げる事が可能となります。
このShopee Adsに関しては、次項から詳細に紹介していきますので積極的に活用してみてくだい。
ではShopee Adsの概要から紹介していきます。
Shopee Adsは大別すると「キーワード広告」と「ディスカバリー広告」の2種類ですが、キーワード広告の中に更に「商品検索広告」と「ショップ検索広告」が存在します。
Shopee Adsの種類 | キーワード広告 | ディスカバリー広告 | |
商品検索広告 | ショップ検索広告※ | 商品発見広告 | |
プラットフォーム上での見え方 | 顧客が商品関連のキーワードを検索した際に商品をトップ画面で見せる | 顧客を直接ショップに誘導し、ショップ訪問を増やしブランドの認知度をアップさせる | 購入意欲の高いユーザーをShopeeモール内でも閲覧されているおすすめコーナーでPRを行い集客することで新規顧客の獲得をさせる |
露出される場所 | 検索ページのトップ | ホームページと商品ページ | |
広告の特徴 | セラーが検索キーワードを設定し、購入意欲のある顧客にアプローチ | 顧客の購買行動に基づき、関連性の高い商品を積極的に露出 | |
メリット |
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※モールセラー/Preferred sellerのみ利用可能
キーワード広告のコツとして「Shopeeが提示する推奨入札価格を確認すること」「セールシーズンやブランドのプロモーション期間には入札価格を上げること」の2点が重要となります。ディスカバリー広告は元々入札価格が低いため、「より多くの商品に対してターゲッティング広告キャンペーンを実施すること」が可能となります。ここぞという層やタイミングに対してしっかりと投資をするのか、幅広い層にアプローチをかけて数を打っていくかの違いのようなイメージです!
検索結果ページの上部に製品や店舗をアピールするために事前に特定のキーワードを選定し、入札する必要があります。またそれらを手動(マニュアル選択)で行うことも可能ですが、自動選択機能(AutoSelected)を活用することで手間をかけずに素早く広告を拡大することが可能となります。また過去の事例として、日本越境セラーがキーワード広告を自動選択で設定した際、マニュアル選択と比べて「毎月約2倍」のROI(費用対効果)を記録した実績もあります。そのため特に初心者セラーは自動選択がオススメです!
マニュアル選択のメリット
× 広告を1つずつ設定する必要がある 自動選択機能のメリット
× キーワード選択のコントロール、パフォーマンスが確認不可 |
他のセラーも同様のキーワードで入札していた場合、「広告ランキング」によってセラーが選出されます。
※「入札したキーワードと対象商品の関連度」「遷移先ページの充実度及び関連度」「過去のクリック率」によってスコアが定められています。
Shopeeの推奨エンジンを活用し以下の「おすすめセクション」に商品を掲載することで新規顧客の獲得が見込めます。
1_ホームページ上の本日のおすすめ(Daily Discover) |
2_商品ページ下部に掲載されている おすすめ商品(You May Also Like) |
Shopee Adsでは、Shopee内のトラフィックの高いエリアで商品を前面に宣伝することが可能です。これによって商品やショップ全体の露出を増やし、結果として売上を伸ばすことに繋がります。また売り上げが伸びることで、「広告費に対する十分なリターン」を得ることも可能です。Shopeeで実証された効果的なマーケティング投資で、ROIも測定可能な点もShopee Adsの魅力の一つです。
Shopee Ads(キーワード広告)を導入したことで売上高を「26%(前月比)」アップさせた企業について紹介しています。詳しくは下記の記事をご覧ください。
Shopee Adsで広告を配信する前に確認しておくべき事項と重要な考え方があります。
検索での自社商品の表示順位を確認し、より上位表示させる対策について検討する
→販売価格の見直しor Shopee Adsの活用
商品の販売価格、商品の口コミ、バウチャーの使用の有無、ショップ全体の雰囲気や評価に対しての見直し
→成功セラーから学ぶテクニック
1.魅力的な商品価格をキープ
2.Shopee Adsを利用し、検索位置の改善
1.ショップページと商品ページの最適化
ショップページでは自社にしかない拘りや魅力が伝わるロゴやバナーの挿入などを行い、商品ページでは高画質の商品画像・キーワードの含まれた商品タイトルの使用などを行う。検索時にヒットする対象は「商品タイトル」が大変重要です!
2.Shopee推奨の無料販促機能の活用
無料販促の種類 | 詳細 |
Discount Promotion(割引設定) | 15%0FFのような商品割引の設定 |
Voucher (バウチャー設定) | ショップ全体か各商品に対して使用可能なクーポン |
Bundle Deals(バンドルセール) | 対象商品を組み合わせて購入した際に、割引が適用される |
Add-On Deal(アドオンディール) | 商品の追加購入を促進する機能 |
Follow Prize(フォロープライズ) | 店舗をフォローした際に発行されるクーポン |
Top Picks(トップピックス) | オススメしたい商品一覧を、購入者が閲覧している各商品ページに表示させる機能 |
1.サイト全体の仕様、商品の実際の使用例、商品使用によるメリットなど、商品ページ情報に具体性を含める。
2.売上高を占めている売れ筋商品を高品質な商品画像で紹介する。
3.類似商品での価格競争力の維持をする。
4.キャンペーン期間中の需要の高まりに対応した在庫の確保をする。
今回紹介した3つの広告は投資する際の配分バランスを考えて運用していくことを推奨しています。
Shopee Ads初心者セラー | 月間売上の1%以下で広告運用をしたいセラー | 月間売上の1%以上で広告運用をしたいセラー |
ピンポイントで集中投資 | バランス重視の分配投資 | 既存運用を最適化しつつ幅広く投資 |
毎月2-3個の商品を選択し、$60−100USDを集中投資 | 運用商品の数と1商品当たりの予算間にバランスをとる | 新商品を追加運用することで新たなリターンへ繋がる |
特に上記3種類のShopee Adsを全て運用希望の際は、下記のバランスで広告運用していくのがオススメです。
Shopee Adsはシンプルな4つのステップで簡単に利用することが可能です。
Seller Centreのアカウントにログインしていただき、Marketing Centreに入る。
Marketing Centreで広告クレジットを追加し、キャンペーンに十分な予算を確保する。
適切なタイプのShopeeプラットフォーム上の広告を特定するために、ビジネス目的と広告目的を決定する。
Shopeeプラットフォーム上の広告設定、レビュー、管理を行う。
本項では、実際にキーワード広告を設定する際の手順について紹介していきます。
キーワード広告の設定を行うページは、【セラーセンター>Shopee Ads>Create New Ads>Search Ads】の順で確認することが可能です。
クレジットの予算設定には「No Limit(無制限)」と「Set Budget(金額指定)」の2種類が設けられています。
No Limit | Set Budget | |
限度無しで持続的な商品露出が可能 | Daily Budget:1日の予算で設定($2以上) | Total Budget::広告にかかる合計予算を設定($20以上) |
こちらの設定ページでは予算設定をすることで、最大どの程度のクリック数が見込めるのか数値で把握することも可能です。
クレジットの期間設定には「No Time Limit(無期限)」と「Set Start/End Date(期間指定)」の2種類が設けられています。キャンペーンなどで特定の期間のみ設定したい方は後者がオススメです。Daily Budgetの場合は最低でも50クリック/日、Total Budgetの場合は合計で500クリック以上になるよう設定することを推奨しています。
当該広告で露出される商品を最大50商品まで選択することが可能です。商品選定のコツとして「売れ筋商品の更なる露出強化」「新商品の露出向上」の2点が重要になります。
こちらは前述した通り、「Manually Selected(マニュアル選択)」「Auto Selected(自動選択)」の2種類が設けられています。前者はセラー自身で露出希望のキーワードをここで入力します。後者はShopeeのシステムが自動的に適切な露出キーワードを選定します。
Shopee Adsのチャージ方法についての詳細はこちらをご覧ください。
Shopee Adsの最大の魅力とも言える「効果測定機能」を使いこなすためにも、広告の分析方法について理解しておきましょう。
広告分析を行うページは、【セラーセンター>Shopee Ads>Search Ads】の順で確認することが可能です。このページではShoee Adsで設定した広告に対する商品閲覧数やインプレッション数、クリック数、オーダー数、注文率などの実数値をグラフで把握することが可能です。尚、分析機能に関しては無料で使用いただけます。
<分析ワードの見方>
①Impression :ユーザーに広告が露出された数
②Click:商品がクリックされた数
③CTR (Click Through Rate):広告露出に対してのクリック数の割合
④Orders:クリックしたユーザーが「7日以内」に購入したオーダー数
⑤Conversions:広告商品がクリックによって販売に繋がった数
⑥Item Sold:広告をクリックしたユーザーが「7日以内」に購入した合計商品数
⑦GMV (Gross Merchandise Volume):クリックしたユーザーが「7日以内」に購入したオーダーの合計金額
⑧Expense:広告で発生した費用。⑦と併せて確認することでコストパフォーマンスを確認することが可能。
今回はShopee Adsをモデルとした広告投資について、具体的に解説させていただきました。投資にリスクは付き物ですが、Shopeeでは独自のビックデータを活用した商品選択〜キーワード設定までの自動運用モードであったり、販売成功に向けた定期的なセミナー開催など、売上を向上させるためのフォローを積極的に行っています。
初めての広告運用から本格的な戦略的運用まで幅広くサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください!
この記事を書いた人
あゆみん
株式会社TheNewGateに所属しているWEBライターの「あゆみん」と申します。
趣味は読書で休日を利用して月に2~3冊のペースで読んでいます。最近は社内での影響も受けゴルフも始めました!
普段は「ECサイト関連」の記事をメインに執筆しており、現在は「関東周辺の自然の魅力を発信したメディアサイト」も運営しています。
自分を一言で表すと:いつも笑顔を忘れないチームの潤滑油