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タイ入門 後編:越境ECが急成長中。知っておきたい市場規模、税金など

2022.06.10


タイ入門 後編:越境ECが急成長中。知っておきたい市場規模、税金など

 

タイ入門 後編:越境ECが急成長中。知っておきたい市場規模、税金など

 

EC市場が急成長中のタイ。その勢いは想像を超えるもので、タイは大きな変化の時期を迎えています。

市場が急成長する時には、それと同時にビジネスチャンスも拡大していくものです。

ここでは、タイにおける最新のEC市場や、越境ECを通じて日本から進出する際に忘れてはならない税金のことなど、越境ビジネスで役立つ情報をポイント解説していきます。

 

急成長中のタイのEC市場について

急成長中のタイのEC市場について

タイのEC市場は、コロナ禍の発端とともに大きな変革期を迎えました。

 

タイでは、コロナが蔓延し始めた2020年の4月以降、ロックダウンによる大規模な規制強化や緩和を進めてきました。その中でも、デパートやショッピングモールなどの大型商業施設の閉鎖を行ったことが、その後の国民の消費者行動に大きな影響を与えました。

 

行き場を失った消費者はECへと流れ、2019年から2020年の1年間だけで、タイのEC市場規模はなんと81%も成長。コロナ禍以前の成長率は10〜20%だったことを考えると、異例のスピードで成長を遂げたといえます。

 

2020年のタイのEC市場規模は2,940億バーツ(約9,790億円 / 1バーツ=3.33円換算)にも達し、今後も引き続き成長が期待できる市場です。(タイのマーケティングメディア、Marketeer Online調べ)

 

こうした急成長の背景には、コロナ禍のロックダウン規制により実店舗での買い物ができなくなったことに加え、スマートフォンが普及したことも挙げられます。タイでは、EC利用者の7割以上がスマートフォンからの購入となっています。

 

品目別で見ると、2020年に最も売れたのは「携帯・家電製品」で、24.8%と全体の約1/4に迫る勢いです。以降、「ファッション」「美容」「生活雑貨」といった品目が続きます。

 

消費者行動の急激な変化とスマートフォンの普及により、タイでのEC市場はさらなる成長の伸びしろがある市場だと予測されています。

 

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タイで人気のECプラットフォーム

タイで人気のECプラットフォーム

タイにおけるEC市場の拡大とともに、ECプラットフォームも成長を続けています。

 

2021年の第4半期における、タイの主要なECプラットフォームの利用者数などを下記にまとめました。

 

順位 サイト 月間

サイト訪問者数

LINE

フォロワー数

Instagram

フォロワー数

Facebook

フォロワー数

1 Shopee 60,723,300 13,197,600 604,860 23,589,600
2 Lazada 39,313,300 22,696,040 469,510 31,804,110
3 Central Online 2,686,700 6,923,330 184,210 1,249,620
4 Advice 2,300,000 161,800 10,520 556,010
5 HomePro 2,086,700 24,437,500 38,710 1,359,170
6 JD Central 2,013,300 3,982,950 51,760 556,070
7 Powerbuy 1,913,300 11,415,440 40,860 1,262,260
8 JIB 1,650,000 146,340 1,910 561,920
9 Banana Store 1,310,000 44,330 N/A 903,210
10 Officemate 966,600 1,390,350 10,530 179,980

 

(出典:https://ipricethailand.com/insights/mapofecommerce/en/

 

タイの消費者行動の特徴として注目すべきなのは、Webサイトを通じた「Eコマース」だけではなく、SNSを通じた「ソーシャルコマース」も重要度が高いということです。どちらもオンライン上の販売チャネルなのですが、オンライン上でも人と交流しながらショッピングを楽しむタイではソーシャルコマースの利用者頻度も高いことが特徴です。

 

タイで人気のECプラットフォームを探す際には、Eコマースとソーシャルコマースの両方に注目するのがよいでしょう。ECサイト訪問者数に加えて、LINEやInstagram、FacebookなどのSNSのフォロワー数も知っておくことで、各プラットフォームの規模感が理解しやすくなります。

 

それらを総合してみても、タイでは「Shopee」と「Lazada」が人気のECプラットフォームとして断トツで大きなシェアを占めていると言えるでしょう。

 

なかでもShopeeは、サイト訪問数が他サイトと比べて群を抜いて多く、知名度・利用者数ともに越境ECに有利な条件が揃っていると言えます。

 

 

越境ECを始めるには取扱品目をまず確認

越境ECを始めるには取扱品目をまず確認

越境ECには、関税VAT(付加価値税)などの税金がつきものです。

 

こうした越境ビジネスに関する税金について考える時、まずは関税と取扱品目について理解しておく必要があります。

 

商品を他国に輸出する際に、輸出相手国が定める「輸入品に課す税」、それが関税です。関税には、各国それぞれが設定した独自の制度があり、また輸出品目によっても税率が異なります。

 

この税率の目安となるのが、輸出品目を区分けする「HSコード(国際統一商品分類)」です。HSコードは、国際貿易のあらゆる品目を網羅する、6桁の数字から成るコードです。

 

財務省関税局のホームページに掲載されている「輸出統計品目表」を参照して、これから輸出しようとしている商品はどの品目に当てはまるのか確認できます。

 

財務省関税局:輸出統計品目表(2022年度版)

https://www.customs.go.jp/yusyutu/2022_01_01/index.htm

 

なお、植物、古美術品、一部のパソコン、刀剣類など、輸出が制限される品目もあり、該当する場合は事前の許可や承認が必要です。また、危険物に該当するものや貴重品など、輸出が禁止となっている品目もあります。

 

越境ECを始めようとする時には、これから取り扱う商品が輸出禁止品・制限品に該当していないか事前によく確認しておきましょう。

 

 

越境ECで注意しておきたいタイの税金のこと

越境ECで注意しておきたいタイの税金のこと

国と国とをまたぐ越境ECでは、日本だけでなく相手国の税金制度についても理解しておくことが大切です。

 

ただ、これらの税金について簡単に理解しようとするのは難しく、越境ECの形態や取引先などさまざまな条件によって対応が異なります。

 

越境ECで関わる税金の種類は主に下記となりますが、取扱品目や最新のルールなどによって変動する場合もあります。下記の情報はあくまで目安としながらも、個別の状況に応じてしっかり情報収集しておくことが越境ECを進めるうえで大切になります。

 

 

越境ECに必須の関税

国内の産業を守るため、もしくは国際政治的な理由など、さまざまな理由から「外国からの輸入品」に税金、つまり関税が課されます。

 

関税率は、「条約」に基づくものと「法律」に基づくものがそれぞれ存在していることにも注意が必要です。

 

タイの関税は、主に次の565種類があります。 

 

 

・一般税率

・自由貿易協定(FTA)による適用税率

・ASEAN共通効果特恵関税(CEPT)

・一般特恵関税制度(GSP)による税率

・世界的貿易特恵関税制度(GSTP)による税率

 

 

さらに、関税の計算基準には「従価税」と「従量税」の2種類があります。 

 

大まかにまとめると、従価税は商品の「取引価格」を基準とし、従量税では大きさや重さなどの「ボリューム」を基準に税が課されます。現在は、従価税が適用される品目の方が多い傾向にあります。

 

 

2021年より新税制が開始した、VAT(付加価値税)

越境ECで気をつけるべき税金は、関税だけではありません。VATと呼ばれる付加価値税もそのひとつです。日本の消費税のようなもの、と言えばわかりやすいでしょうか。

 

タイでは2021年9月より、外国事業者に対してデジタルサービス税としてのVAT課税が導入されました。

 

これは、タイ国外に拠点を置く事業者でも、タイ国内で使用されるサービスを海外から提供した場合はVATの支払い義務が発生するとするものです。

 

タイのEC市場の急成長に合わせるように制定された新しい税制ですが、必要に応じて最新の基準要件や納税方法なども確認してください。

 

 

小口貨物の免税範囲には注意が必要

小口貨物の免税範囲には注意が必要

タイへ向けた越境ECでは、小口貨物に課せられる関税にも注意が必要です。

 

タイへの輸入が規制されている商品でなければ、国際郵便で送られる小口貨物は申告価格が1,500バーツ(約5,000円)以内であれば関税が免除されます。

 

ただ、この1,500バーツの枠を超えてしまうと、受取人(タイにいる商品の購入者)が関税を支払わなければなりません。この受け取り時に発生する関税が高くついてしまうために、購入の壁となってしまうということもよく起こります。

 

小口貨物における免税制度や課税についても、越境ECを本格的に開始する前にはしっかりと把握しておきたいところです。

 

 

こんな時期だからこそ、タイムリーな情報確認を

こんな時期だからこそ、タイムリーな情報確認を

以上、最新のタイのEC事情と越境ECに関係のある税金などの情報をご紹介しました。

 

急成長中のEC市場と、それに追随するように制定された新しいVAT税制など、タイの「今」がイメージできたのではないでしょうか。

 

国際情勢に変化の多い最近では、コロナ禍からの回復状況や国際輸送への影響などが、国によって大きく異なります。日本や他の国では大丈夫だったことが、タイも同じであるとは限りません。

 

発送の可否や輸送遅延、最新の規制やルールなどを状況に合わせてタイムリーに把握しておくことも、越境ビジネスを行う上で大切なポイントとなります。

 

今後も規制の強化・緩和、国際情勢の変化が予想されるので、常に最新の情報を確認するように心がけながらビジネスチャンスをキャッチしたいものです。

 

なお、Shopeeの「Shopee Education Hub」では、セラー向けに最新のマーケット情報も提供しています。セラーを対象にしたオンラインセミナーや越境ECを運営する上で役立つ情報が満載です。変化の多い時期だからこそ、情報を味方につけて越境ECにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

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Natsuko Sakurai

2拠点生活フリーランス。ロンドン、オランダ、スペイン 3ヵ国での在住や現地企業での勤務経験があり、帰国後も海外ビジネスに関わり続けています。コロナ禍をきっかけに、海外にしかオフィスのない現地企業との国際リモートワークが始まったりと、たえず働き方は進化中。

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