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越境ECで直面しやすい課題とは?対策も詳しく解説!
2023.03.15
EC事業における売上拡大の手法として、日本国内だけでなく海外の消費者に対しても商品を販売できる越境ECが注目を集めています。
しかし、越境ECは言語対応や海外配送などの課題に直面しやすく、導入をためらう方も多いのではないでしょうか?
今回は越境ECで直面しやすい課題について、対策も含めて解説します。
越境ECを導入したいものの、配送面などの問題に懸念を抱いている方はぜひ参考にしてください。
越境ECの市場は拡大傾向にあり、今後も伸び続けていくことが予想されています。
経済産業省の報告によれば、2019年度時点で世界の越境EC市場規模は7,800億USドル(約86兆円、2019年1月時レートで計算)と算出されており、2026年には4兆8,200億USドル(約658兆円、2023年3月時レートで計算)まで拡大することが予測されています。
参考:経済産業省「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」
同報告で挙げられている越境ECが今後も拡大を続ける要因は、以下の通りです。
現在、越境ECでの商品購入先として中国の割合が非常に高いですが、日本製品もそのクオリティの高さから越境EC市場で非常に人気があります。
日本国内だけでなく海外の消費者に商品を販売できれば、その分顧客数も増え自社の売上拡大につながるでしょう。
経済産業省の調査によれば、2020年時点でのBtoCビジネスにおけるEC市場規模は日本と世界でそれぞれ以下の通りです。
上記の数値から見ても、日本国内だけでEC事業を展開するより、海外に向けて商品・サービスを販売した方が売上を拡大できる余地は大きくなります。
そのため、EC事業で売上を拡大したい事業者は、今後も拡大する越境EC事業になるべく早期に参入した方が良いでしょう。
越境ECが人気な理由として、以下の2つが挙げられます。
1つ目の理由として、スマホなどデジタルデバイスの普及が挙げられます。
スマホやタブレットが普及したことで、消費者が時間や場所に縛られず、手軽にECサイトで買い物できるようになりました。
越境ECも同様に、ECサイトにアクセスすれば国内の商品を購入するのと同じ感覚で海外の商品を購入できます。
スマホ普及によりインターネットでの商品購入機会が増えたことで、越境ECの人気も拡大し続けていることが考えられます。
2つ目の理由は、インバウンド(旅行者)のリピート購入が増えていることです。
コロナ禍で海外旅行者数は減少傾向にあったものの、最近は感染者数も収まりつつあり、訪日旅行者も増加傾向にあります。
そうした中、日本へ旅行に来た外国人が、日本で購入した商品を再購入するためにECサイトから商品を購入するケースが増えています。
こうした旅行者によるリピート購入の増加も、越境ECが人気である理由の1つです。
越境ECで直面しやすい課題と解決策について、以下の7項目を解説します。
越境ECはメリットは大きいものの、上記の課題が解決できず思うように事業を展開できないケースもあります。
上記課題をクリアし、自社の越境EC事業を成功に導きましょう。
1つ目の課題として「市場調査」が挙げられます。
越境ECは、どの国で販売しどんな消費者を相手にするかを選定していくことで、効率よく売上の拡大が可能です。
そのため、市場調査を行い、自社商品がどのターゲットに相応しいか選定する必要があります。
まずインバウンドに関するデータを集めることで、越境ECにおける自社商品・サービスのニーズをある程度把握できます。
自社商品を購入した訪日外国人の国籍や年齢などの情報を集め精査しましょう。
ニーズが把握できれば、ターゲットにすべき国や消費者を絞り込め、スムーズに越境ECに参入できます。
また、参入する国を選ぶ際は、その国の越境ECの市場規模や日本製品の利用率などのデータも収集しておきましょう。
越境ECの市場が拡大している国や、日本製品の販売率が高い国を選定することも越境ECを成功させる上で重要です。
他にも、市場調査では以下の手法も有効です。
2つ目の課題は、「集客」です。
越境ECでは自社ECサイトに訪問した海外のユーザーに対して商品を販売します。
しかし、越境ECに進出したばかりで海外での認知度がない場合、ECサイトへアクセスするユーザーを増やせず、集客に苦戦するケースが多いです。
集客課題を解決する手段は、主に以下の3つが挙げられます。
日本国内でもSNSを集客手段として活用する企業は多いですが、海外でも同じく有効です。
ただし、国によって利用率の高いSNSは異なるため、参入国でのシェアが高いSNSを利用して情報発信を行いましょう。
SNSで情報発信する際、現地で人気のインフルエンサーを活用することも、自社商品のPRに効果的です。
また、越境ECモールの利用も有効です。
参入国で認知度の高い越境ECモールに出店すれば、そのモールを利用するユーザーがすでに多くいるため、ショップを見つけてもらうまでの道のりが短くなります。
越境ECの集客に不安を感じる場合は、越境ECに対応したモールを利用しましょう。
さらに広告活用も越境ECの売上拡大に有効です。
越境ECで広告を活用する場合、ECモール内での広告が基本的な集客手法となります。
すでに多くのユーザーがモールに集まっているため、モール内で広告として商品やショップを露出することで、自社ショップへすぐに誘導できます。
自社ブランドの認知を現地マーケットでより拡大したい場合は、ECモール外でも広告を展開すれば、ブランド認知を高めて長期的な売上につなげられるでしょう。
Shopeeは東南アジア・台湾で最大級の越境ECプラットフォームで、多くのユーザーが利用しています。
Shopeeで出店すれば、上記で紹介したインフルエンサーを介した商品宣伝や広告出稿も可能で、スムーズに売上を拡大できます。
シンガポール、台湾、タイ、 マレーシア、フィリピンの5マーケットで日本からの越境ECを展開しており、これらの国で越境EC参入を考えている方はぜひ利用を検討してください。
3つ目の課題は、「販売方法」です。
越境ECで商品を販売する際、具体的にどのように販売すべきか悩むケースも多いでしょう。
越境ECで商品を販売する方法は、主に以下2つに分けられます。
すでに国内向けECサイトがある場合は、多言語化対応やカートの改修をすることで海外の消費者が商品を購入することも可能になります。
越境ECモールに出店すれば、上記のようなECサイト改修の手間が必要なく、簡単に海外のユーザーへ商品を販売できます。
Shopeeであれば、アカウント登録から出品まで4ステップと簡単に行え、商品が売れるまでは手数料がかかりません。
自社ECサイトがない場合や越境ECサイトへ改修する作業時間を確保できない場合は、越境ECモールの活用を検討してみてください。
4つ目の課題は、「決済方法」です。
海外のユーザーを相手に取引する場合、国によって普及している決済方法が異なります。
仮に参入国であまり使われていない決済方法を採用してしまうと、ユーザーが決済できなくなり、商品購入前に離脱してしまいます。
参入国で普及している決済方法を事前に調査し、利用率の高い決済方法を採用しましょう。
各国でよく利用されている決済方法は、以下のものが挙げられます。
上記の中でも、クレジットカードはどの国でも使われているため、決済方法として採用すれば支払の問題は起きにくくなるでしょう。
他にも中国ではAlipayの利用率が高いなど、国によって状況が異なるため、複数の決済方法を設定しておくのがおすすめです。
ちなみに、越境ECプラットフォームを活用すれば、プラットフォーム側ですでに決済方法の仕組みが整っており、自社で決済方法を設定する手間が省けます。
5つ目の課題は、「配送方法」です。
海外への商品発送は国内配送とは異なり、配送料が高いだけでなく商品到着まで時間を要する傾向があります。
また、国や業者によっては商品を丁寧に扱わず破損させてしまうケースもあり、対策が必要です。
DHLやFedExなど、海外配送を請け負う業者は数多く存在しますが、物流量をある程度抱えた配送体制がしっかりしている業者を選んだ方が良いでしょう。
また、商品破損が生じた時の補償やサポート体制も確認しておくことをおすすめします。
Shopeeでは、国際送料の一部負担制度や独自の配送サービスを提供するなど配送面のサポートが充実しており、越境ECでの配送面に不安を感じる方におすすめです。
6つ目の課題は、「法律対応」です。
越境ECでは国内取引とは異なり、商品を販売する国での法律に従う必要があります。
現地の法律を無視して取引した場合、思わぬトラブルが発生することもあり、十分な注意が必要です。
例えば、国によっては販売できる商品に制限があったり、1回あたりの取引額が決められていたりするケースもあります。
事前に現地の法律について調査し、対応に不備がないようにしましょう。
7つ目の課題は、「言語の壁」です。
越境ECを自社ECサイトで行う場合、参入国で使われる言語にECサイトを対応させる必要があります。
また、商品の問い合わせも現地の言葉で対応する必要があり、ある程度外国語に対応できるスタッフがいた方が良いでしょう。
ECサイトを多言語対応させる場合は、言語によってサイトデザインが崩れる可能性があるため注意が必要です。
また、越境ECモールで出店すれば、既に多言語化したプラットフォームで商品を販売できるため、上記のようなECサイト改修の手間を省けます。
言語対応に不安を感じる場合は、越境ECモールを利用した方が良いでしょう。
越境ECをスムーズに成功させたい場合は、越境に対応したモールの活用がおすすめです。
自社ECサイトでも越境ECを行えますが、集客やサイトの多言語化対応などやるべき作業も多く、越境ECのスタートに時間や労力がかかってしまいます。
越境ECモールに出店すれば、モールのユーザーに自社商品を認知してもらえるため、自社の認知度が高くない状態でもスムーズに新規顧客を獲得できます。
また、外国語対応や配送サポートなども充実しているケースが多く、専門的な知識なしですぐに越境ECを始められます。
越境ECが初めてで、売上拡大などの成果を素早く求める場合は、越境ECモールの活用がおすすめです。
Shopeeは東南アジア・台湾で最大級の越境ECプラットフォームです。
Apptopiaが実施した調査によれば、2021年のショッピングアプリダウンロード数でShopeeが世界1位を獲得しており、数多くのユーザーが利用しています。
日本語対応可能なスタッフも在籍しており、出店や販売に関する疑問を迅速に解決してくれます。
幅広い広告運用が可能な機能を備えているほか、インフルエンサーを活用したライブ配信による効果的なPRも可能です。
初期費用も無料で簡単なステップで出店できるため、越境ECをスタートさせるのにおすすめの越境ECプラットフォームです。
越境ECで直面しやすい課題は、集客や配送方法などさまざまなものが存在します。
今回の内容を参考に課題をクリアし、スムーズに越境ECをスタートさせましょう。
越境ECを自力でスタートさせるのに不安な方は、Shopeeでまずはアカウント登録をしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
H.F
マーケティング分野を中心に複数のメディアで記事を執筆しているフリーランスのWebライター。
製薬会社での勤務経験もあり、医療・健康関連の記事執筆なども行っています。
自分を一言で表すと:地道でマイペースな努力家