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フィリピンEC市場の今 日本商品が売れる理由とShopee出店のポイント
2026.07.11

東南アジアの越境EC市場の中で、フィリピンが今注目されています。人口1億人超、平均年齢25.2歳という若い消費者層を抱え、EC利用者数は右肩上がりで増加しています。2024年時点で1,428万人だったEC利用者数は、2027年に2,000万人、2028年には3,000万人を突破すると予測されています。
「物価が安い国」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、フィリピンの消費動向は単純ではありません。Shopee内部データによれば、フィリピンの1回あたりのオンライン支出金額は東南アジアで第2位。購買力を持つユーザーが確実に存在する市場です。

フィリピンは製造業の基盤が脆弱で、工業製品や消費財の多くを輸入に依存しています。そうした背景から、日本商品は「価格は現地や他国商品より高いが、品質・耐久性に優れている」という評価が定着しています。家電、日用品、ビューティー関連商品では、日本ブランドへの信頼が購買決定に直結しており、ブランド力として強く機能しています。
フィリピン統計局(PSA)のデータによれば、上位20%の高所得層が国内消費の約50%以上を占めています。この層を中心に「高価格でも品質を重視する」購買行動が目立ちます。日本商品は中間層以上をターゲットとした越境戦略において、強い競争力を発揮すると言えます。
また、フィリピンは世界でも指折りのインターネット利用時間の長い国です。SNSやECアプリをスマートフォンで日常的に使う若年層が厚く、オンラインでの購買に対する心理的なハードルが低い点も、越境ECとの相性の良さにつながっています。
フィリピンのECプラットフォーム月間訪問者数ランキング(2024年7月、Semrush調べ)では、Shopeeは月間3,324万人が訪れるフィリピンNo.1のショッピングプラットフォームです。2位のLazadaとの差は800万人以上あり、圧倒的な支持を得ています。
Shopeeがフィリピン市場でここまで浸透した背景には、スマートフォンに最適化したモバイルファーストの設計、幅広い商品ラインナップ、そして戦略的なプロモーション施策があります。フィリピンのユーザーはモバイルでの購買が中心で、Shopeeのアプリはその環境に合わせた設計になっています。日本からの越境商品がこのプラットフォームに出品されることで、月間3,000万人超のユーザーに届く可能性があります。
フィリピンでは、日本からの越境商品が幅広いカテゴリーで売れています。特に注目されているのが以下の3つです。
美容・化粧品カテゴリーでは、日焼け止めをはじめとするスキンケア商品が人気です。年間を通じて日差しが強いフィリピンでは紫外線対策への需要が高く、美白ニーズとも重なる形で日本製スキンケア商品への関心が続いています。
食品カテゴリーでは、インスタントコーヒーなど日常的に消費される商品の需要が高い傾向があります。日本ブランドの品質への信頼が、繰り返し購入されるリピート商材につながっています。
アニメ・エンタメ関連商品では、ポケモンカードをはじめとする日本発のコンテンツ商品が注目を集めています。Z世代を中心とした若年層の厚いフィリピンでは、日本のアニメやゲーム文化への親和性が高く、関連グッズへの需要が底堅く続いています。
フィリピンの人気商品をまとめた記事はこちら

フィリピンには大きく3つの季節があります。乾季・暑季・雨季のサイクルに応じて、需要が高まる商品カテゴリーが変わる点はフィリピン市場特有の特徴です。乾燥する乾季にはスキンケア用品の需要が高まり、雨季には除湿関連商品への関心が上がります。季節に合わせた商品展開や出品タイミングの調整は、フィリピン向けの販売において実践的な差別化手段になります。
また、フィリピンでは年間を通じてテレビ番組との連動したプロモーション施策が存在します。Shopeeフィリピンのテレビ番組に参加することで注文数を大幅に増やした事例もあり、現地のマーケティング施策を活用した販促は売上の伸びが期待できます。
購入者とのチャット対応はフィリピンでは英語が基本です。東南アジアの中ではフィリピンは英語使用率が高い国で、日本のセラーにとって対応しやすい環境の一つと言えます。定型的な問い合わせへの返答をあらかじめ英語で用意しておくことで、対応の負担を抑えられます。
関税と物流面では、SLS(Shopee Logistics Service)を利用して日本から現地購入者へ発送する形が基本です。商品の価格帯や重量によって送料が変わるため、仕入れ値と送料を考慮した利益計算を事前に確認しておくことが重要です。
販売規制品目についても事前確認が必要です。現地の規制や輸入制限品目はShopee公式のSeller Education Hubで確認できます。特に食品・化粧品・サプリメントは規制の対象になる場合があるため、出品前に最新情報を必ず確認するようにしてください。

フィリピンは、若年層の厚いEC利用者数の成長、日本商品への高いブランド信頼、そしてShopeeが圧倒的なシェアを持つ市場という3つの条件が揃った越境ECの有望マーケットです。美容・化粧品、食品、アニメ・エンタメ関連は日本からの越境商品が実際に売れているカテゴリーで、英語での対応が可能なセラーにとってはチャットのやり取りがしやすい環境でもあります。EC利用者数が2028年に3,000万人を超える成長が予測される中、今から実績を積んでおくことがこの市場での競争力につながります。
この記事を書いた人
ノンノ
株式会社TheNewGate GC事業部の「ノンノ」と申します。
PRTimesやWantedly、TechBridgeなど、社内外のメディアに記事を執筆し、発信しています。
越境ECモールの運営をはじめ、コミュニティ運営やWebサイトのSEOマーケティングにも携わりながら、「モール運営に最も近い場所から」貴重な情報をお届けしています。
ちょっとしたヒントやアイディアが、皆さまの日々を彩りますように。
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