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東南アジアでアパレルは売れるのか Shopeeでファッション・服を販売する可能性と注意点
2026.08.17

日本のドラッグストアや食品が東南アジアで売れているのはよく知られていますが、アパレルはどうでしょうか。「サイズが合わないのでは」「返品対応が大変では」と感じて、服の越境ECに踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。結論から言えば、東南アジアはアパレルの越境ECと相性の良い市場です。ただし、いくつかの注意点を把握した上で始めることが、売上につなげるための前提になります。
アパレルの越境ECで東南アジアが選ばれる最大の理由は、体型が日本人と近い点にあります。欧米市場では平均サイズが大きく、手足が長いなどフィッティングの問題が発生しがちですが、東南アジアや台湾では日本のSサイズやMサイズがそのまま通用するケースが多くあります。台湾やタイの女性の平均体型は日本に近く、「Japanese Size」と明記するだけで検索数や閲覧数が伸びる傾向もあります。
配送面でも東南アジアは有利です。欧米と比べて配送にかかる日数が少なく、送料も抑えやすいため、購入者の心理的ハードルが下がります。
また、東南アジア全体でEC市場の成長が続いており、アパレル分野の海外市場規模は2025年に約300兆円に達すると見込まれています。国内のアパレル市場が成熟期を迎える中、海外市場にはまだ大きな拡大余地があります。

東南アジアでは、日本製品の品質への信頼が高く、中古品であっても「日本の中古品は品質が高い」という評価が定着しています。このため、新品のアパレルだけでなく、使用済みの古着やブランド中古品も売れるカテゴリーとして注目されています。
グローバル中古衣料品市場はRoland Bergerのリサーチによると2017年から18.4%の成長を続けており、2025年には770億USドルに達すると見込まれています。日本で売れ残った商品や、手元の不用品をShopeeで出品することで、新たな需要を掘り起こせる可能性があります。
東南アジアとの相性の良さがある一方で、アパレルには他のカテゴリーにはない注意点があります。出品前に把握しておくべき点を整理します。
サイズ表記は必ず記載することが必要です。東南アジアの購入者は日本のサイズ基準に慣れていないケースも多く、「S/M/L」の記載だけでなく、具体的な身丈・身幅・袖丈などの数値を商品説明に盛り込むことで、サイズ違いによる返品リスクを下げられます。Shopeeのバリエーション機能を使ってサイズとカラーのオプションを設定することで、購入者が自分に合ったサイズを選びやすくなります。
国によって好まれるデザインや色が日本とは異なる点も意識する必要があります。中華系の消費者が多いシンガポールや台湾では赤やゴールドが好まれる傾向があります。日本で売れにくかったカラフルな商品が、海外では需要があるケースも珍しくありません。また、信仰心の高い国ではデザインに宗教的な意味合いが含まれる場合もあるため、販売マーケットの宗教や慣習を事前に確認しておくことが大切です。
マレーシアへの出品ではハラル対応の確認も必要です。マレーシアはイスラム教徒が多数を占める国で、衣料品に使われる素材や染料がハラル基準に合致しているかを気にする購入者もいます。素材表記を正確に記載しておくことが、トラブル防止につながります。
商品説明は現地語対応が望ましいですが、まずは英語での記載から始めても問題ありません。ただし翻訳ツールを使う際は、出力された文章が自然な表現になっているかを確認することが必要です。意味がうまく伝わらない説明文は、商品ページの閲覧はあっても購入につながらない「閲覧止まり」の原因になります。
アパレルはサイズ感やイメージの違いからクレームが発生しやすいカテゴリーです。Shopeeでは返品・返金に関するポリシーが定められており、セラーは規定の範囲内で対応する必要があります。
クレームを防ぐための最も有効な手段は、商品情報の精度を高めることです。サイズの数値、素材、カラーの特徴、着用イメージが伝わる画像を丁寧に用意しておくことが、購入前のイメージとのギャップを最小化します。
二次流通品の場合は、傷や汚れの状態を正確に記載することが特に重要です。高額商品になるほど購入者の期待値も高くなるため、商品状態の説明が不十分だとクレームにつながりやすくなります。質問が来た際に新たに商品写真を撮影して送るなど、購入前の不安に丁寧に応えることが、リピーターの獲得につながります。

Shopeeにはライブ配信機能(Shopee Live)があり、アパレル商品との相性が特に高いとされています。着用した状態でサイズ感や素材感をリアルタイムで見せることで、ECサイト上の画像だけでは伝えにくい商品の魅力を届けられます。
配信中に購入者から「このサイズは何センチまで合いますか」といった質問が来ることも多く、その場で回答することで購入への後押しができます。実際に高額ブランド品の販売でライブ配信を活用したセラーでは、配送後のキャンセル率が低く抑えられ、リピーターの割合が全体の4〜5割を占めた事例もあります。
個人・副業セラーがShopeeでアパレルを始める場合、取り扱いやすいカテゴリーとしてはレディースアパレル、アクセサリー、古着・ヴィンテージ衣料が挙げられます。東南アジアの若年層は日本のファッショントレンドへの関心が高く、特に台湾では日本のファッションブランドへの親和性が強いマーケットです。
一方で、メンズのフォーマルウェアや高単価のブランド品は、購入者の期待値が高くクレームリスクも上がるため、出品前に商品状態の説明と写真の準備を十分におこなうことが必要です。
また、日本で「Sサイズが余ってしまった」という在庫も、東南アジア・台湾向けには需要があるケースがあります。国内で売れ残った商品をそのままShopeeに出品することで、在庫の圧縮につながる可能性もあります。

東南アジアはアパレル越境ECと相性の良い市場です。体型の近さ、EC市場の成長、日本製品への信頼という3つの条件が揃っており、新品・二次流通品ともに需要があります。ただし、サイズ表記の正確さ、現地の好みへの対応、マレーシア向けのハラル配慮、商品説明の質といった注意点を出品前に整えておくことが、クレームを防ぎ安定した販売につなげるための準備になります。Shopeeでアパレルの越境ECを始めるなら、まずは取り扱いやすいカテゴリーで出品してみることから始めてみてください。
この記事を書いた人
ノンノ
株式会社TheNewGate GC事業部の「ノンノ」と申します。
PRTimesやWantedly、TechBridgeなど、社内外のメディアに記事を執筆し、発信しています。
越境ECモールの運営をはじめ、コミュニティ運営やWebサイトのSEOマーケティングにも携わりながら、「モール運営に最も近い場所から」貴重な情報をお届けしています。
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