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Shopeeで稼げない不安を解決!初参入でオーダー400件、成功のコツを大公開
2024.11.21
「Shopeeでショップを開設したものの、売れない」「売れても利益が少なく、なかなか稼げない」…とお悩みの方はいませんか?
特に、Shopeeを始めたばかりで運用実績がまだない時は、たくさんの商品を出品してもアクセスされていないと不安になってしまいますよね。
本記事では、Shopeeに初出店し、開設後まもなくオーダー400件を達成したショップの実例を紹介します。この実例からShopeeで稼ぐコツを学び、Shopeeで稼げない不安を解決していきましょう。
Shopeeでショップを開設したのに売れない、出品したのに稼げない……という人には共通点があります。
Shopeeで売れない・稼げない人の特徴
特徴1. 価格設定に競争力がない
特徴2. セールや割引クーポンを使いこなせていない
特徴3. 配送スピードが遅い
特徴4. コミュニケーション不足・チャット対応の質が悪い
特徴5. ショップページが東南アジア向けになっていない(デザインや色使い)
特徴6. 東南アジア特有の市場攻略法を知らない(トレンドや独自の規制等を知らない)
特徴7. 出品数が少ない
特徴8. 出品の品質が良くない
特徴9. ショップが認知されていない(広告やSEO対策をしていない)
特徴10. ショップの独自性が弱い
特徴11. 全ての作業をゼロから自分でやっている(配送などに手がかかりすぎている)
いくつ当てはまったでしょうか?
これらの特徴が示す課題を大きく分けると
課題 1. Shopeeが展開する東南アジア市場をよく理解していない
課題 2. WebマーケティングやEC運用の知識が浅い
課題 3. ショップの運営が効率化できていない
の3つに分類できます。
特徴1. 価格設定に競争力がない
特徴2. セールや割引クーポンを使いこなせていない
特徴3. 配送スピードが遅い
特徴4. コミュニケーション不足・チャット対応の質が悪い
特徴5. ショップページが東南アジア向けになっていない(デザインや色使い)
特徴6. 東南アジア特有の市場攻略法を知らない(トレンドや独自の規制等を知らない)
Shopeeで売れない・稼げない人が抱えるこれらの特徴は、東南アジア市場をまだよく理解していないことに起因します。
東南アジアの消費者傾向は、日本のそれとは大きく異なります。
東南アジア市場の傾向
まずは東南アジア市場の傾向を知ることが、Shopeeで売れない・稼げないという悩みを解決するための第一歩となります。
特徴7. 出品数が少ない
特徴8. 出品の品質が良くない
特徴9. ショップが認知されていない(広告やSEO対策をしていない)
特徴10. ショップの独自性が弱い
Shopeeで売れない・稼げないと嘆く人のうち、これらに当てはまる場合はWebマーケティングやEC運用の知識がまだ浅いと言えるかもしれません。
どうすれば……と不安に感じる人は、これらの特徴の逆となる対策を行えばOK。出品の数を増やし、品質を向上させ、ショップの認知をアップさせて、さらに独自性を強化すれば、稼げないという課題は解決に向かいます。
詳しい手法については、本記事後半で事例とともに解説します。
特徴11. 全ての作業をゼロから自分でやっている(配送などに手がかかりすぎている)
日本企業にありがちな、「なんでも自分で対応する」という考え方。努力の姿勢は素晴らしいのですが、スピードを要する越境ECでは残念ながら裏目に出る場合があります。
東南アジアの消費者に向けた越境販売では、対応のスピード感が信用に直結します。
スピード感のある対応を実現するために、自社で対応するのはどこまでか、業務の内容や担当の範囲を今一度考え直す必要があります。
特に、Shopeeを運営する人員が少ない場合、業務の自動化や作業の外注化に積極的に乗り出すことが「稼げる体制作り」への鍵となるのです。
ここからは、Shopee初出店にも関わらず、さまざまな工夫を重ねて売上を伸ばした成功事例を紹介します。越境ECだけでなく、物販も初めてだった、という株式会社 TheNewGate(以下、TNG)は群馬にあるITベンチャー企業。
TNGの事業の主軸は、ITシステムの開発や人材育成です。本来は物販の会社ではないのですが、Shopee JapanのWebマーケティングを担当していることから、日本のShopeeセラーに起きることを自ら体験すべく越境ECにも挑戦。その結果、物販・越境EC未経験にも関わらず、短期間でオーダー400件を達成するなど急成長を実現しました。
ポイント
2023年11月に、Shopeeを通じて初めての越境ECに挑戦したTNG。越境ECだけでなく、物販も英語でのビジネスも初めてだったといいます。
Shopeeでの出店を推進したTNG 高橋さんは、普段は人事採用とマーケティング業務の担当。本来の担当業務の傍ら、Shopeeの出店・運営を行いました。一般ユーザーに例えると、副業でShopee運営を行ったケースに近いと言えるかもしれません。
TNGはITシステムの開発や人材育成を主軸とするベンチャー企業なので、物販に関する社内のノウハウはなく、Shopee運営に割ける人員も限られています。英語でのビジネスも初めて……という状況の中、たった2名で手探りをしながらショップをオープンさせたそう。
気になる英語力ですが、担当の高橋さんいわく、英語は大学で履修していただけで、TOEIC500〜600くらい、英語力に自信があるタイプではなかったといいます。
ポイント
まずは、シンガポール市場に向けてShopeeを出店したTNG。
現在は、台湾、マレーシア、フィリピン、ベトナムといった東南アジア各国に展開するShopeeは、シンガポールで設立されました。東南アジアにおける中心市場でもあるシンガポールは越境ECの歴史も長く、マーケットとしても安定感がありますが、競合他社もやや多い傾向です。
出品ジャンルや価格設定を試行錯誤しながら、初めてのオーダーが入ったのは約1ヶ月後だったといいます。
「新規のショップは競争力のある攻めた価格設定が大事と理解していたので、いかにShopeeの中で突出していくか、戦略を練るのが最初は難しかったです。」と出店当時を振り返るTNG高橋さん。
販売実績のまだない新規ショップは、どのように新規顧客の購買意欲をかき立てられるかが大きな鍵となります。ショップへのレビューがついたり、オーダーが安定して流入するようになるまで、他社に負けないギリギリの価格設定で新規顧客を獲得していきました。
新規顧客やカスタマーレビューを徐々に集めながら、商品ジャンルを少しずつ広げ、より売れやすいものに移行・注力していったそう。
日本製のコスメ商品から始まり、現在は生活雑貨や電化製品まで幅広いジャンルの商品を手がけるTNGのShopeeショップ。
「どのジャンルもきちんとオーダーを獲得することができているので、やはり”日本製”というだけで価値があるのだと感じます。」とTNG高橋さんは話します。
ポイント
→ 注意深い日本の消費者傾向と異なり、東南アジアの消費者は新規ショップへの心理的ハードルは低い傾向。まだ認知度の低い、立ち上げ間もない新しいショップでも、商品力があれば売れる。
新規セラーにも、大きな成功のチャンスがある!
シンガポール市場でスタートを切ったTNGのShopeeショップ。新規顧客やカスタマーレビューの獲得など、実績がある程度集まったところで、他国にも進出していきます。
大きな転機となったのは、ベトナム市場への進出。
ベトナム市場に初めて参入したTNGも、経済成長の波に後押しされるように、ベトナムでの出店まもなくオーダー400件を達成しました。
それまでに、シンガポールや台湾市場で出店していたTNGですが、ベトナムでの出店は初めて。新規ショップに多数のオーダーが殺到した理由を、TNG高橋さんは次のように教えてくれました。
「これまで販路がなかった日本からベトナム市場へのShopee販売ですが、2024年4月に、ついに日本からベトナムへの越境販売がスタートしました。そのタイミングで、Shopeeがサイトをあげて行うビッグセールも開催され、日本のものが日本から安心して買えるという消費者意識が高まり、大ヒットしたのだと思います。予想を超える数の新規オーダーが急に殺到し、梱包作業に13時間費やしたほどです。」
出典:https://shopee.jp/real_voice/11/
ベトナムは長く続いた社会主義体制から一転、条件付きでの自由主義経済が認められるようになった国です。それに伴い、ベトナムの経済は活性化し、かつてないスピードで急成長しています。
こうした背景もあり、ベトナムでは市場全体の購買力も急激に高まっており、高所得者層も増えています。
また、注意深い日本の消費者傾向とは異なり、東南アジアの消費者からの「日本製品への高い期待感」が、新規ショップから購買する心理ハードルを下げている傾向です。こうした勢いのある市場では、Shopeeを始めたばかりの新規ショップも大きく稼げるチャンスが多く残されています。
ポイント
業務をなるべく効率化し、少ないリソースでも運営できる体制づくり
越境ECだけでなく、物販も初めてのチャレンジだったというTNG高橋さん。初めは配送ラベルという概念もなく、住所をA4用紙に印刷して顧客ごとにハサミで切って貼って……と手作業が多かったそう。しかし、それでは大量のオーダーや顧客からの質問にたった2名のスタッフで対応するのは難しいと気づき、業務を徐々に効率化させていきました。
現在は、できるだけ商品管理や顧客対応に時間を割けるよう、効率化できる業務は積極的にツールやサービスに頼っています。
配送ラベルはシールに、不安が残る英語は翻訳ツールを活用。さらに、海外配送はすべて自社で対応するのではなく、SLSというShopee独自の配送サービスも利用しています。今は、TNGは、必要書類を揃えてShopeeの国内倉庫へ梱包済みの商品を送るだけ。通関手続きや貨物の追跡など、手間がかかりがちな海外配送もShopeeの担当者がケアしてくれる仕組みです。
さらに、ショップの認知度についても、積極的にShopeeが提供する広告や海外アフィリエイトを活用しています。特に広告は、数万円程度の投資でROAS(広告費用回収率)が400〜800%を記録したことも。400~800%のROASとは、かけた広告費用の4~8倍の売上が上がったということを意味します。
自動化や手数料の支払いで乗り越えられるなら、積極的に業務ツールやShopeeのサービスを利用していく。それがShopeeを少人数で運営しながら、稼げる仕組みを構築する秘訣と言えそうです。
本記事でご紹介した成功事例をもとに、Shopeeは売れない・稼げないを乗り越えるためのコツを下記にまとめました。
→ よくある質問はテンプレートにして効率化
→ レビューが増えると、第三者の声が問題解決につながる
→ 業務を効率化、配送サービスなども積極利用
特に、認知度や実績のない新規セラーは、どうしたら新規顧客から信用が得られるのか、今一度全体を見直すとShopeeで商品が売れやすくなります。
無在庫出品も可能なShopeeですが、商品を取り寄せている間に配送スピードが遅れてしまうようなら、有在庫出品とのバランスを考え直すのも大切です。
認知度や実績の壁を乗り越えるための鍵となるのが、価格設定です。安定したオーダー流入の体制が確立するまでは、競争力を重視した価格設定が大切です。
東南アジア市場攻略の要となるのが、セールへの参加です。日本の消費者以上に、東南アジアの消費者はセールに慣れており、割引を待っています。
ECの運用コストは実店舗の運用よりも圧倒的に低コストで済みます。月数万円〜といった予算に合わせた少額の広告から、商品が売れた時だけの成果報酬で運用できるアフィリエイトなど。
新規顧客の取り込みが足りないと感じる時は、積極的に広告やアフィリエイトを活用すれば、流れが変わるかもしれません。
なお、Shopeeのプラットフォームに付帯している広告サービスShopee Adsなら、ユーザーの検索キーワードに応じた広告を表示できるため、費用対効果も高い傾向です。他の広告媒体と比較して平均2倍以上の実績がありました。
さらに、Shopee Adsに広告を掲載したセラーの売上成長率は、広告を利用しなかったセラーの65%を超え、全体のパフォーマンスを2倍に押し上げたという調査結果もあります。
最後に注意しておきたいのが、禁止品や出品制限についてです。
日本とは異なる東南アジア市場では、まずは数多くの商品を出品することで売れるチャンスを掴みやすくなります。アクセス数やオーダー傾向を分析しながら、商品のジャンルやバリエーションを広げていくのがおすすめです。
その際、各国独自の規制により、日本にはない出品禁止品があることも忘れずに。最新の現地情報をチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。
また、Shopeeでは、オーダーが一定期間ないショップは出品できる商品数に制限がかかる場合があります。一度出店したら放置せず、こまめに販売状況やアクセス数を確認します。必要な対応を怠らないようにすれば、「稼げない…!」と焦らずに済みます。
経済成長に勢いのある東南アジア市場では、新規参入セラーも大きく飛躍できるチャンスが多く残されています。
Shopeeでは、東南アジア市場のトレンドや独自の規制など最新情報が豊富な無料セミナーも開催。個人セラーにも対応しているShopeeでは、あらゆる出店者が気軽に利用できるサポートやサービスを幅広く用意しています。
サポートの手厚いShopeeなら、初めての越境ECでも安心して取り組みやすいのではないでしょうか。
本記事でご紹介した、「Shopeeで稼げない」を解決するコツを参考にしながら、越境ECというチャンスの大きなマーケットでビジネスを成長させてみては。
この記事を書いた人
Natsuko Sakurai
2拠点生活フリーランス。ロンドン、オランダ、スペイン 3ヵ国での在住や現地企業での勤務経験があり、帰国後も海外ビジネスに関わり続けています。コロナ禍をきっかけに、海外にしかオフィスのない現地企業との国際リモートワークが始まったりと、たえず働き方は進化中。